16: ◆ZFgfLAc.nk[saga]
2015/12/27(日) 20:45:57.87 ID:yN6Wn3hD0
「本当に、なるのか?」
「うん」
「如月型艦娘の適正があるって決めてから、これしかないって思ってた」
「パパの会社の名前と一緒で、パパの会社が艤装を作って」
「そんなパパの娘が『如月』の適正者! これって凄い運命だと思わない?」
「運命なんて…そんな事で命を粗末にするなんて」
「粗末になんてしないわよ」
「私も『如月』になって、色んな『如月』のお手本になりたいの」
「それに私が活躍すれば、パパの会社も有名になる!」
「それって凄く素敵な事じゃない!?」
「……………」
「大丈夫よ。艦娘って頑丈だから、よほどの事が無い限り死なないんでしょ?」
「それに、私が身に付けるのは、パパが作ってくれる艤装なんだから」
「だから他のどんな艤装より…安心できる」
「戦艦『大和』とか『長門』より、私は駆逐艦『如月』を信じてる」
「だから大丈夫!」
「…わかった」
「そこまで言うのなら止めはしないよ。応援する」
「最高の教官も用意するよ。僕のわがままだけど、それ位はさせてくれ」
「やるからにはお前を、最高の『如月』にしてやりたい」
「…パパ」
「でも無理はしないでくれ」ギュッ
「艦娘になって、今までの名前を封印して、顔が変わって、遺伝子が変わっても、お前はパパとママの娘なんだ」
「パパとママはお前を愛している。どんな姿になってもだ」
「それだけは忘れないし、忘れて欲しくない」
「それと、僕達は愛する娘の死ぬ所なんて絶対に見たくない」
「うん」
「死ぬ位なら活躍なんてしなくていい。無理はしないでくれ」
「うん」
「本当は、お前が傷付く事も嫌なんだ」
「うん」
「だから絶対、絶対、生きて帰ってきてくれ」
「…うん」
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