過去ログ - 【安価コンマ】理不尽難度のダンジョンアタック【オリジナル】
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611: ◆x8NsquFWLI[saga]
2016/01/05(火) 23:06:56.34 ID:GoyLdVnvo
あなたは頭部目掛けて振るわれた、細く長い凶器を紙一重で回避した。

眼前を鋭く通り過ぎるそれに、あなたは見覚えがあるだろう。
ただの黒ではない、真の闇としか感じられない影であったが、確かにあなたはその目で捉えた。

七つの関節の先に、三又の槍のような指。
石板の下に潜んでいた、あの異形の脚である。


不意の一撃を回避された脚は、急速に折り畳まれ、
細かったそれは束ねられる事で太さを増しながら縮んでいく。

その先にあるものも、一点を除いて黒い影としか見て取れない。


胴体はまるで三日月のようだ。
尖った先端を前方と後方に、それぞれ地面へと向けている。

そこから生えるのは六本の太い脚。
勿論、たった今目撃したばかりのあなたには折り畳まれた槍だと理解できるそれが、昆虫のように伸びる。

そして、胴体の前面中央部には異常な濃度の魔力が滞り、単眼を形作っている。
それは少しもぶれる事はなく、あなたの目へと向けられていた。


異形の佇む場所は音の主が居たはずの地点。
この生物が、硬質な音の主に違いないと、あなたは確信した。

石板の下に居たものと同一の個体か、それとも同種なだけの別個体か。
現状では判断は付けられないが、あなたの目の前に居るそれが脅威である事だけは間違いのない事実である。



>>↓1  どうする?


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