過去ログ - 【安価コンマ】理不尽難度のダンジョンアタック【オリジナル】
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976: ◆x8NsquFWLI[saga]
2016/01/08(金) 13:08:25.45 ID:S8Wufx/Jo
腰の左に二本まとめて括りつけた鞘から、音を立てずに剣を抜く。
あなたの姉が贈り、常にあなたと共にあり続けた、愛すべき守り刀である。

眼前に掲げれば、迷宮の不穏な空気を切り裂き、あなたの恐怖を取り払うようだった。
この剣に、特別な力はない。
だが、この二本以上の頼もしい相棒は居ないと、あなたには感じられた。

武器を構え、何があっても対応できるよう強く心を奮い立たせ、あなたは通路の先へと進む。



あなたの前に広がったのは、一つの部屋だった。
入り口の広場よりは狭く、正面の壁が霧の向こうに見えている。
入ってすぐ左の壁が口を開け、通路が繋がっているようだ。

また、部屋の正面の壁、その右端からも通路が伸びているように思える。
ただし、そちらは霧のせいか、正確な情報は把握しきれない。



そこに、三つの影があった。

それは四足歩行で、筋肉が盛り上がった強靭な体と、赤みがかった体毛を持つ。
内一匹は頭部に左右に広がる巨大な角が生えるが、残り二匹にはそれがなく、また体躯も一回り小さい。

鹿だ、とあなたは理解した。
あなたに惚れた防具屋の少年の手で鹿革の兜を調整してもらったあなたは、その正体を知っているはずだ。
少年はあなたの気を引くために、素材となった動物について、懸命に語ったに違いない。



■不確定名 : 緋色の鹿


◆特殊能力

【強靭な毛皮】

この生物は強い毛皮に覆われている。
物理的ダメージ判定を常に1軽減する。


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