11: ◆c4DUj3OH/.[sage]
2015/12/31(木) 12:17:21.34 ID:YFxFRnZkO
赤城「他にも少女の姿をしていたり、中には深海棲艦の姿をしているときもあったそうです。あとは、そうですね……」
赤城は悪戯っぽい笑みを浮かべ。
赤城「空母赤城の姿をしているときもあるそうです」
と、付け加えた。
一瞬の間があり、それから俺たちは顔を見合わせて笑った。
どうやら、深刻になりかけた空気を変えるための、赤城なりの冗談であったらしい。
ひとしきり笑いあったのち。
赤城「本日はお疲れでしょう。お部屋にご案内いたしますね」
そう言って、俺はこれから自室になる部屋へと案内された。
そして赤城はその部屋から去るさい。
赤城「そうそう。亡霊は取り憑く前に、その人の前に現れ、“印”を渡すそうです」
提督「印?」
赤城「そうです。たとえば……木彫りの人形とかを」
そう言った赤城の顔には、冷たく獰猛そうな笑みが浮かんでいた。
「亡霊のいる島」完
51Res/64.02 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。