過去ログ - 提督「不幸な男女と」
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5: ◆c4DUj3OH/.[sage]
2015/12/31(木) 12:09:38.95 ID:YFxFRnZkO
扶桑「……とうとう、1万円が無くなってしまいましたね……」

提督「さて、そろそろ」


俺がそう言うと。


山城「提督、勝ち逃げですか? やっぱり不幸だわ……」


山城がそんなことを言い出した。


提督「おいおい、勝ち逃げって……」


俺がそう言おうとすると。


扶桑「提督、最後にもうひと勝負だけいいですか?」

山城「そうです、姉様の言う通りです。このままでは終われません」


扶桑達の気持ちもわからなくはない。
しかし俺としても、これ以上部下から金銭を巻き上げることを思うと、そうそう簡単には首肯できずにいた。


扶桑「でしたら提督」

提督「ん? 何だ?」

扶桑「提督は今までの勝ち金全てを賭けてください」

提督「全て?」

扶桑「そう、全てです。提督の持ち金も全て。その代わり私達は……山城」

山城「はい、扶桑姉様」


そう言うと、扶桑と山城は、髪飾りを外した。
そして、胸元から一葉の写真を取り出し。


扶桑「これを賭けます」

提督「……いいのか?」


俺は差し出された髪飾り二つと、一葉の写真を見る。
写真に写っているのは、扶桑・山城・朝雲に山雲。満潮や最上、時雨。
みんな微笑みを浮かべて写っている。
それを見た俺は。


提督「……本当にいいんだな?」

扶桑「ええ。髪飾りなら、また買いに行けばいい。写真ならまたみんなで撮ればいいんです。それに……」

山城「私達はまだ負けていませんから」


なるほど、道理である。


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