8: ◆c4DUj3OH/.[sage]
2015/12/31(木) 12:13:17.76 ID:YFxFRnZkO
−−後日−−
時雨「扶桑も山城も凄かったよ……。皆が忘れても、僕だけはずっと覚えているから……」
岸壁に腰掛け海を眺めていた時雨が、ふとそんなことを口にした。
扶桑たちの最期は、それはそれは壮絶なものであったらしい。
扶桑、山城。最上に満潮、朝雲に山雲。
時雨だけを遺し、あの作戦に参加した全ての艦娘が海中へち旅発った。
提督「時雨」
俺は・みしめるようにその名を口にした。
約束は果たさなければならない。
それが遺された者の責務というものであろう。
あの日、扶桑から受け取った写真の裏には、このような一文が添えられていた。
『この中で生き残った者があれば、私達の代わりに幸せにしてあげてください』
俺は思わず時雨を抱きしめた。
優しい潮風が、時雨の髪に付けられた飾りを揺らす。
提督「不幸な男女と」完
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