過去ログ - やすな「ロシアの殺し屋」ソーニャ「おそろしあ」
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74TK
◆7Yh0Xuci4Y
[saga]
2015/12/31(木) 18:37:54.97 ID:LCjunzyH0
『ソーニャちゃんへ
突然こんなことになってごめんなさい。
私はここで暮らしたいと言ったけど、結局叔父さん達の家に引っ越すことになってしまいました。
昨日言うつもりだったけど、どうしても言えませんでした、ごめんなさい。
私は遠くへ行ってしまうけれど、ソーニャちゃんの事絶対忘れません。
以下略
14
:
74TK
◆7Yh0Xuci4Y
[saga]
2015/12/31(木) 18:38:43.88 ID:LCjunzyH0
我ながら会心の出来だと思う。
私は手紙を折りたたんで封筒へ入れて、部屋の隅っこに置いた。
「……来るよね、ソーニャちゃん」
以下略
15
:
74TK
◆7Yh0Xuci4Y
[saga]
2015/12/31(木) 18:39:43.88 ID:LCjunzyH0
今、この家を飛び出してソーニャちゃんに会いに行くことだって……。
いや、昨日のソーニャちゃんを追いかけることだって、出来たはずなのに。
出来るはずなのに。
私はそれを実行すること無く、最悪の形で別れを告げることになった。
以下略
16
:
74TK
◆7Yh0Xuci4Y
[saga]
2015/12/31(木) 18:40:33.69 ID:LCjunzyH0
「私は……」
私は、どうしたかったの?
「私は……」
以下略
17
:
74TK
◆7Yh0Xuci4Y
[saga]
2015/12/31(木) 18:41:28.40 ID:LCjunzyH0
ただ、一緒にいたかった。
それだけ。
「それだけだよ……!」
以下略
18
:
74TK
◆7Yh0Xuci4Y
[saga]
2015/12/31(木) 18:42:03.46 ID:LCjunzyH0
一緒に寄り道した、クレープ屋さんも。
一緒に遊んだ公園も。
一緒に歩いた道も。
全部、過去のものになっちゃうの?
以下略
19
:
74TK
◆7Yh0Xuci4Y
[saga]
2015/12/31(木) 18:42:35.57 ID:LCjunzyH0
辛い。
苦しい。
そして何より、憎い。
ソーニャちゃんを縛り続ける組織とやらが。
私の両親を殺した奴らが。
以下略
20
:
74TK
◆7Yh0Xuci4Y
[saga]
2015/12/31(木) 18:43:05.61 ID:LCjunzyH0
「……殺してやりたい」
私の両親を殺した奴らを。
私からソーニャちゃんを奪った奴らを。
以下略
21
:
74TK
◆7Yh0Xuci4Y
[saga]
2015/12/31(木) 18:44:02.20 ID:LCjunzyH0
「ん……」
以下略
22
:
74TK
◆7Yh0Xuci4Y
[saga]
2015/12/31(木) 18:44:41.52 ID:LCjunzyH0
支度を終えた私は、フロントに鍵を預けて外へ出た。
まもなく冬を迎えるこの時期、道にはコートを着て寒そうにしながら歩く人達がたくさんいる。
私は人の流れに逆らって歩き続ける。
しばらくすると小さな公園が見えてきた。まだ朝の早い時間、元気に遊びまわる子どもたちの姿はなく、かわりに散歩を
以下略
23
:
74TK
◆7Yh0Xuci4Y
[saga]
2015/12/31(木) 18:45:33.58 ID:LCjunzyH0
十分くらいが経った頃、一人の男性がタバコをふかしながら私の隣に座った。
「……Курица и яйцо, которое он впервые?(鶏と卵、どちらが先だ?」
「Там используется для быть.(昔はどちらもあった」
以下略
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