3: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/01/01(金) 18:38:19.32 ID:c6AgSt930
「それじゃあ、時間もありませんし行きましょうか」
神社は駅からそう遠くないところにある。
もう今年は三十分もないとはいえ、数分歩けば着くのだから余裕だろう。
「そうするか。えーと、あっちでよかったよな?」
「それであってますよ。あっ、いつもよりゆっくり歩いてくださいね?」
「わかってるって。歩きにくいもんな」
いつもより時間をかけて通い慣れた道を歩く。
プロデューサーは隣に並んで私の歩く速さに合わせてくれていた。
「絶対みんなに羨ましがられて後が大変ですね」
「帰省は仕方ないだろ。それに、あっちで友達と過ごしてるんじゃないか?」
「だからって、それとこれとは別だと思いますよ?」
プロデューサーが面倒そうに溜め息をついた。
「都内で家族と過ごしてても……?」
「それでも来たくなるのはしょうがないですよ」
「そんなものかねぇ……本当に藍子はこんな時間によかったのか?」
「もちろんです。この時間に初詣に行くのは初めてだから、一度は行ってみたいものですよ」
ちょうどなにも予定はなかったし。
家族とは明日の午後にゆっくり行くことにしている。
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