過去ログ - 理樹「今年もよろしくお願いします」
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20:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[saga]
2016/01/07(木) 00:38:14.90 ID:+eVwPbx10
ブロロロロロ…
理樹「…………………」
恭介「…………………」
理樹(帰りの車内は静かだった。みんなお祭りで疲れ果てて眠ってしまっている)
理樹(僕と運転中の恭介以外に起きているのは来ヶ谷さんだけだったけど当の本人も窓の外を眺めているだけだった)
理樹「ね、恭介」
恭介「ん?」
理樹「結局最後、なんで吹っ飛んだんだろうねアレ」
恭介「ああ…結局2人ともかすりもしてなかったしな。おっちゃんが言うには何故か的に穴が空いていたらしい」
理樹「あはは…」
理樹「…………………」
恭介「…………………」
理樹「………ね、恭介」
理樹「今度はなんだ?」
理樹「また一緒に初詣したいね。このメンバーで」
恭介「きっと出来るさ」
理樹(もし、時間が永遠に止まってしまうなら今がいい。もし余命があと3時間ほどしかないなら今死にたい)
理樹(幸せそうに寝ているみんな。振り向くと何も言わず微笑みかけてくれる来ヶ谷さん。しゃべりかけると小粋な返事をくれる恭介)
理樹(何も心配することがなく、これ以上やる事がないであろう今が多分、僕の中で一番幸福なのかもしれない)
理樹(人は無くしてからその価値を知ると言う。僕は色々なことが起こって、この当たり前のような日常を失いかけたお陰で今が一番幸福だと気付けた)
理樹(つまり、僕はそういう意味では数少ない幸運に恵まれているんじゃないだろうか)
恭介「さて…そろそろ学校に着くぞ。理樹、来ヶ谷、みんなを起こしてくれ」
来ヶ谷「了解した」
理樹「うんっ」
理樹(しかし、これからどんどん起こっていくであろう騒がしい毎日もまた捨てがたい。ともあれ、これからまた新しい一年の始まりだ)
終わり
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