15:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[saga]
2016/01/04(月) 00:16:23.70 ID:bBjfBo6F0
「ええ。あけましておめでとう」
『いや、それもそうだけど。そうじゃなくてだな』
「でも、おめでとうだけではわからないわ」
『……お前遊んでる?』
「ふふっ。さあ、どうかしら?」
暫し沈黙。やがて観念したように息を吐いたのが電話越しに聞こえた。
『あー雪ノ下』
「なにかしら?」
『ちょっと遅くなって悪かったけど……今日誕生日だろ? だから、おめでとう』
頬が緩むのを抑えられない。
ただこの言葉を聞きたかった。他でもない、ぶっきらぼうな彼の口から。
「ありがとう比企谷くん。それと」
『なんだ?』
そして私も、あらかじめ準備していた言葉を返そう。小さな声で囁くように。
「今年も、よろしく」
× × ×
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