5:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[saga]
2016/01/04(月) 00:01:00.64 ID:bBjfBo6F0
ふと外を見れば、もう薄暗い。
冬至を過ぎたとはいえまだ1月。日が伸びたなと感じるには、もう少し時間がかかりそうだ。
「紅茶でも飲もうかしら」
そうひとりごちて、ひとり分だけの準備を始める。慣れたものだ。慣れているはずなのに、どこか寂しい。机の上の携帯を見やる。通知はなかった。
らしくない。そう思っても、どうしても気になる。
勉強中も、休憩中も、こうして紅茶を淹れている時も。ついつい気にしてしまう。
「らしくないわ、本当に」
はぁと息を吐いて、マグカップで淹れたミルクティーを啜っていると、断続的な振動音が聞こえる。メールではなく電話だった。
必死に気持ちを落ちつけて画面を確認すると、なんのことはない。深い溜息の後、通話ボタンを押した。
22Res/13.45 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。