168:朝潮のコレクションが一つ増えました。[saga]
2016/03/03(木) 20:32:41.12 ID:DZqLWh5x0
「私達と過ごさなくなったからって恋人が出来たとは限らないのではないかしら。他の子達と出かけてるだけかも」
「あまーい高雄ちゃん。あの子最近何読んでると思う?こんなの読んでるんだから」
「貴女勝手に…」
「ほら、これ見てこれ」
「これは『月刊MEHYO』ですね」
「「きゃッ!?」」
愛宕がテーブルに置いた雑誌を覗き込みながら淡々とした表情で雑誌名を呟いた朝潮。
音も気配も無く、気付けば提督と愛宕の間に座っていた彼女の出現に高雄姉妹は抱き合って飛び上がる。
「そろそろクッキーが無くなる頃だろうと思いまして。追加をお持ちしました」
「朝潮ちゃん。紅茶飲む?」
「ありがとうございます」
言うや否や朝潮は目の前にあるカップの紅茶を一息で飲む。
その際、カップの縁は綺麗に舐めとるのも忘れない。
一瞬のことである。
「あら、それ私のカップよ」
「これはうっかりしてしまいました。申し訳ございません司令官」
((絶対わざとだ…))
「待っててね。朝潮ちゃんのカップも用意するから」
「いえ、司令官のお手を煩わせるわけにはまいりません。カップは私が用意いたします。提督のカップも私が口を付けてしまいましたので新しいものとお取替えいたします」
流れるような動作で二つのカップを食器棚から取り出し、先ほどまで提督が使っていたカップを懐にしまう。
((何でしまうの…?))
思っても決して疑問を口にしない。賢い姉妹である。
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