過去ログ - 【安価】ホワイト・ダンガンロンパ
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377: ◆z1jXqiu//Y[saga]
2016/01/22(金) 16:09:37.01 ID:eUL0aIFxO

私は──────何も答えられなかった。


棚田「………………………………………」


当然だ。

私の事を何も知らないような奴に、あっさりと打ち明けられるほど、私の過去は安くない。

それに、それすらも見透かしているかのような時雨の視線が、悔しくて、恥ずかしくて……私は奥歯をかみしめた。


沈黙が空気を支配する。

居心地の悪さだけが続く時間。


その苦痛にたえかねたのか、ふっ、と顔を綻ばせ、時雨は笑顔を見せる。

時雨「…そう簡単に言えることじゃないか」

時雨「ごめんね。変なこと聞いちゃってさ」

時雨「でも、やっぱり僕は棚田さんが心配なんだよ」

棚田「……………?」

どうして時雨は、ここまで私に突っかかってくるんだ。

私の過去なんて知りもしないくせに………

そんな、私の疑問に答えるかのように、時雨は言葉を続けた。


時雨「だってさ、見てしまったから───」





時雨「────────棚田さんの身体の傷」





棚田「……ッ!!」

棚田「…み、見たって、そんな!?」


時雨「わざとじゃ無いんだ……槍に刺された傷の治療の時にね」

時雨「見たのは多分僕だけだから、他の人は知らないと思うよ」

時雨「その傷…かなり昔からあるようだけど未だ治ってない…むしろ膿んでしまってるみたいだ」

時雨「素人目で見ても、まともな治療を受けてなかったことは明白だよ」

時雨「それが、棚田さん自身の問題か、家庭環境によるものなのかは分からないけど……」

時雨「いつか、棚田さんから話してくれるのを、僕は待つことにしたよ」


時雨は優しく私に言葉をかける。


だが、私の耳には届いていなかった。


私は肩を抱き、必至に心を落ち着かせる。


大丈夫……大丈夫……もう、大丈夫なんだ……!


体中の古傷が悲鳴をあげている────そう思えて仕方がなかった。



安価↓2 時雨にプレゼントを渡すor渡さない(渡す時は渡すプレゼントの名前)



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