過去ログ - 沙紀「プロローグへ手を伸ばして」
1- 20
10: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2016/01/04(月) 21:02:50.81 ID:xFAhg3u30

「それで」

すっかり興味のなくなった名刺を乱暴にポケットに入れる。
少し汚れちゃったけど別に気にしないし、渡してきた向こうも承知の上だ。
以下略



11: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2016/01/04(月) 21:06:46.67 ID:xFAhg3u30

「そりゃあもちろん、かわいいとおもったから」

「やっぱりナンパ」

以下略



12: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2016/01/04(月) 21:07:32.18 ID:xFAhg3u30

それが事実かどうかなんてどうでもよくて、結局見た目なんだ。

そりゃあ喋ったこともない人間相手なんだから、
まず一番最初に外見を褒めるっていうのはわかる。
以下略



13: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2016/01/04(月) 21:09:03.67 ID:xFAhg3u30

「あと、楽しそうだったから」

「楽しそう?」

以下略



14: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2016/01/04(月) 21:10:02.88 ID:xFAhg3u30

「へー、女子高生なのに選曲がかっこいいね」

「なんでアタシのこと女子高生って決めつけるの?」

以下略



15: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2016/01/04(月) 21:11:51.27 ID:xFAhg3u30

目を細めて自称プロデューサーをじっと見るけど、話せば話すだけ怪しく見えてきた。

「どれだけ変質者って決めつけたいんだ。いや、言葉が足りない俺が悪いのか」

以下略



16: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2016/01/04(月) 21:12:29.46 ID:xFAhg3u30

「そっか」

気付いたらあの人の姿はなかった。

以下略



17: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2016/01/04(月) 21:13:10.07 ID:xFAhg3u30

そして次の日。

同じ場所に、同じ時間に、同じ格好をした人が声をかけてきた。

以下略



18: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2016/01/04(月) 21:15:15.70 ID:xFAhg3u30

「それがよくわからないっす。アタシはただのグラフィティ好きな普通の子っすよ」

「自分がどれだけ魅力のある女の子かって理解した方がいいよ」

以下略



19: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2016/01/04(月) 21:17:25.60 ID:xFAhg3u30

「おっ」っていう驚いた声が気になって、トマトソースみたいな赤がたまった容器から視線を移動させる。

「初めて笑った」

以下略



20: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2016/01/04(月) 21:20:06.30 ID:xFAhg3u30

三日目。
やっぱり来た。

ただ今度はアタシから待ってみた。
以下略



36Res/14.18 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice