過去ログ - 沙紀「プロローグへ手を伸ばして」
1- 20
18: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2016/01/04(月) 21:15:15.70 ID:xFAhg3u30

「それがよくわからないっす。アタシはただのグラフィティ好きな普通の子っすよ」

「自分がどれだけ魅力のある女の子かって理解した方がいいよ」

以下略



19: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2016/01/04(月) 21:17:25.60 ID:xFAhg3u30

「おっ」っていう驚いた声が気になって、トマトソースみたいな赤がたまった容器から視線を移動させる。

「初めて笑った」

以下略



20: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2016/01/04(月) 21:20:06.30 ID:xFAhg3u30

三日目。
やっぱり来た。

ただ今度はアタシから待ってみた。
以下略



21: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2016/01/04(月) 21:21:41.55 ID:xFAhg3u30

三枚目の名刺。
当たり前だけど、こんな人はいままでいなかった。

「劉備や秀吉もこういう気分だったのかな」
以下略



22: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2016/01/04(月) 21:22:50.60 ID:xFAhg3u30

「もう一回聞いていい?」

「うん」

以下略



23: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2016/01/04(月) 21:23:55.08 ID:xFAhg3u30

聞いているこっちが恥ずかしくなるような単語が次々と並ぶ。
血の通った言葉に体温がいつもより上がっているってことに気付いて、もっと熱くなった。

「うまく言葉にできないな。えっと、なんて言えばいいんだろう」
以下略



24: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2016/01/04(月) 21:25:27.08 ID:xFAhg3u30

「同じこと言うけど、本当に楽しそうに笑う子だなって。
 夜空に散らばる星よりもキラキラ輝いていて、素敵で。
 創作物が形になっていく過程を見ているだけなのに、
 こんなに魅かれるものがこの世の中にはあるんだ」
以下略



25: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2016/01/04(月) 21:26:11.13 ID:xFAhg3u30

名前も知らないアタシにこれだけ必死になって、熱く語って、へんな人だ。

それが単純な感想で、だけども同時にこの人のことをもっと知りたいなって気持ちが生まれてきた。

以下略



26: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2016/01/04(月) 21:27:47.08 ID:xFAhg3u30

「……アイドルになれるとおもう?」

「なれる。誰にも負けない、とびっきりのアイドルにする」

以下略



27: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2016/01/04(月) 21:28:36.28 ID:xFAhg3u30

汚れていない名刺に視線を落とす。

テレビの中でかわいくて、かっこいい衣装を着て、歌って、踊って。

以下略



28: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2016/01/04(月) 21:29:36.92 ID:xFAhg3u30

「歌うんすよね」

「歌うし、踊る。あと演技したり」

以下略



36Res/14.18 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice