過去ログ - 【十年後合同】10度目に立ち上がったその時に【デレマス・南条】
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◆oZuontUvSM
[sage saga]
2016/01/07(木) 03:17:32.67 ID:mApX9qsv0
それからはじまったアイドル・南条光の日々は、決して順風満帆ではなかった。
王道を歩めない僕だから波乱は覚悟していたし、自身がアイドルとしては王道でない自覚のあった光もそれは同じだったろう。
それでも、他のどのアイドルより光は壁にぶつかることが多かった。
-宣材写真の撮り直しを迫られたことがあった。
最初に撮ったものは光の自室で撮影したのだが、あまりに特定他社の製品が多過ぎるという。
まだ駆け出しのアイドルに過ぎない光の活動を円滑にするために、撮り直しを飲む他なかった。
それは普通のプロデューサーなら当然行う措置でも、真っ当でない僕には力不足から来る失態だ。
光は床に拳を叩きつけて悔しがった。それは僕も同じ。いつか絶対に撮り直そう、と2人で堅く誓った。
-演劇で大悪党の役を任されたこともあった。
ヒーローが輝くには、それ以上に魅力的で乗り越えるにふさわしい悪役が必要。
それはいつかヒーローになる日の前に必ず理解すべきこと。
頭ではわかっていても、光がこれまでになく思い悩む姿は、見ているだけで血を吐く思いがした。
憎まれ役を買って出てくれた同僚の担当アイドルのためにも、割って入ることだけは踏み止まったが、
光が公演を無事乗り越えた時には抱き合って泣いた。
-光の所属するアイドルユニットが解散した。
理由は所属アイドル3人が全く違なる方向へ飛躍しつつあったこと。
先の公演からJAEの実力派役者に目を掛けてもらえるようになった光は、
既にアクション女優へと舵を切りつつあった。もうアイドルに固執する必要は薄い。
それなのに、ソロでアイドル活動を続けようと光の側から持ちかけてきた。
自分の存在が光を縛っている。
その事実に少なからず罪悪感はあったが、それ以上に光が僕を必要としていることが嬉しかった。
だから光の夢を叶え、期待に応えるべく、僕は光のプロデューサーを続けた。
毎年必ず何がしかの試練がやって来て、それでもその度に2人で立ち上がり、全力で乗り越える。
そんなことを繰り返して、もう今年で10回目になる。
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