過去ログ - 【十年後合同】10度目に立ち上がったその時に【デレマス・南条】
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5: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2016/01/07(木) 03:19:25.97 ID:mApX9qsv0
「信号、赤だよ」

「わかってる。『いつまでも交通安全』…だろ?」

赤信号で停車すると、さすがにハンドルを握る手も少し緊張が解ける。
ふと助手席へ目を向けると、そこにはミラー越しでない、生身の南条光の姿があった。

あの頃から、大分背は伸びた。
僕には届かないけれど、ギリギリとはいえ160はある彼女をチビと言う者はもういない。
アクションの邪魔になることもあって、髪は少し短く切るようになった。
それでもモミの木が松の木になったくらいで、まだ長いけれど。

体つきも女性らしくなった。
…もちろん服の上からしか知らないけれど、怪盗公演の後に抱きついて驚いた覚えはある。
アイドルどうこう以前にはじめて会った時に未成年だったから、光をそういう目で見ることは意識的に避けてきたのだが、
いつからか衣装合わせの度にドキドキするようになったことは否定できない。

でも、10年を経た今でも、何よりも眩しい笑顔は変わらなかった。
それが他でもない僕に向けられていることを喜んでしまうのは、普通のプロデューサーなら失格ものなのだろう。
真っ当でない僕でも、引け目を感じてしまうくらいなのだから。


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