過去ログ - 蘭子「安価で飛鳥ちゃんの事が好き…!」【デレマス】
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62:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[saga]
2016/01/19(火) 02:35:58.92 ID:opJQA3cDo

飛鳥「少し待ってくれ…」

 って、飛鳥はすっかり意識を携帯に向けた声で言う。
 少し除け者にされた気分、と言うほどウチはメンドクサいヤツじゃないけど、すっかり二人の世界に入ってしまった飛鳥だったなら、ウチはすっかり興味の当て所を失った気分で視線を泳がせた。

 そうして流した視線の先、向こうのスタッフの人達の作業も、おおかた終了の目処を見ているように見えた。

 確か、パンクファッション特集とか言ったっけ。
 ウチとしてはそういう言葉で飛鳥のスタイルと一括りにされるのはそれなり以上に引っかかる所もあったけど、飛鳥はなんか難しい言葉を言っていた。
 理解できたところだけを噛み砕くと、よく知らない人達にとっては大雑把な方が受け入れやすいとか、そんなの。
 要約だけ聞けばなにも難しい話をしていないようにも思えるのに、飛鳥の奴、どうしていちいち耳慣れないような言葉にしちゃうんだろ───なんて言ったら、これまた長い台詞が返ってきそうだ。

 …そう言えば、飛鳥にしろ蘭子にしろ、ラインとかメールでもあんな調子なのか?

 ふと思いついて、ウチが飛鳥の手元をちらりと見ようとしたのと、「あ、ほら美玲。こういうのだよ」って言った飛鳥がスマホの画面を見せつけてきたのはほぼ同時だった。

 映っていたのは、普通の女の子らしい口調で休日の予定を聞いてる蘭子と、なんか無愛想な文面の飛鳥とのやりとりと───。

美玲「……『遊園地、行きたい』…」

飛鳥「前までなら蘭子はこういう誘いしなかったさ、こういうのはボクの世界観には合わないって知ってる筈だから」

美玲「ふーん…」

 まァ、蘭子はともかく、飛鳥がそういう場所に行くって言うのは確かに想像し辛い。
 この誘い方だと、飛鳥と二人っきりで行くつもりか?

飛鳥「どういうつもりなんだ…」

 たかだか遊びの誘いで、どういうつもりも何もないだろ。ってい言葉を押し留めて飛鳥の顔見て、ウチは飛鳥と蘭子で遊園地に行く様子をちょっと想像してみた。…


美玲「……ぷッ!」

飛鳥「…怒るよ」

 ゴメン、無理。


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