過去ログ - 【デレマス】アイ・キャン・フライ【スカイライダー】
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16: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2016/01/13(水) 02:29:00.98 ID:EDrx56iX0
<R------→I>

「プロデューサーさん、ずいぶん人が少なくないですか?」

「少ないこと自体は想定内なんだけどな。だが…ここまで行くと、な」

こめかみを指でぐりぐりしながら、歯切れの悪い言葉を漏らす。
そんなプロデューサーの様子に思わず幸子も嘆息した。

フライステーションでの飛行は安全・安心なものだが、それも危険行為をしないという前提にある。
そしてそのための説明は、主に映像資料で行われていた。百聞は一見に如かず、というワケである。
…が、輿水幸子と一緒に多目的室にいるのはプロデューサーと一般参加者が1人のみ。
プレ・オープンではあるし、あまり人がいると練習に支障が出るとはいえ、こうも人がいないと不安になる。

「台の貸切に回した警戒を逆に向けるべきだったか。国内と国外での温度差があり過ぎる」

「貸切?じゃあ、あの人は誰なんです?」

細々と続くプロデューサーの分析を無視し、幸子は同室している一般参加者の青年に目を向けた。
白いウィンドブレーカーに黒いインナーと服装はシンプルだが、それだけに精悍さが際立つ。
いかにもスポーツ好きな明るい兄ちゃん、というそのイメージは、ユニットで組んでいる姫川友紀ならともかく、
幸子の琴線には響かない。ただ、一緒にカメラ映りしても問題はなさそうとは感じていた。

「次の回でやる予定だったお客さんだよ。あんまり人がいないんで、本人承諾の上で一緒に参加してもらうことにした。
 この状況でえらくやる気出してたから、なんか待たせるのも悪い気がしてね」

プロジェクターに映る解説映像を眺めながら、プロデューサーがそう説明する。
嘘を付いている風には聞こえないその口ぶりに、幸子は内心の警戒を解く。
事情が確かなら、あの青年はやたらと被害に遭うドッキリの仕掛け人の類ではないだろう。
…そもそもドッキリならば、スカイダイビングをした時点で既にかかっているようなものだ。
ここで今更になって小ドッキリをされても反応に困る。


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