過去ログ - 【デレマス】アイ・キャン・フライ【スカイライダー】
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6: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2016/01/09(土) 03:05:08.25 ID:nHiGae130
<R------→I>

「た、高いところは気分が良いですね! ハハ、ハハハハ……」

言葉とは裏腹に、少女の高笑いには勢いがなかった。
それもそのはず。ここは高度4,000m、富士山よりも高い超高空。
いきなりこんなところに来て、普段の調子を保てる方が稀である。

「いやぁ、キレーな空!天使が飛ぶには十分な高さだなコレ!」

ローター音をものともしない声量で、ヘリコプター内に豪快な声が響く。
この状況で怖気づくどころか、楽しんでいる稀なスーツ姿の男に、思わず少女が抗議する。

「ま、まさか本当に降りることになるとは、おお思いませんでしたよ!き、きき聞いてますかプロデューサーさん!」

「なんだぁ幸子、高所恐怖症か?」

「べ、べべ別に怖くはないですね!」

少女-幸子は必死で虚勢を張って見せたが、どこからどう見ても怯えは明確だ。
高度だけならさしたる怖さではないのだ。
問題は幸子が既にピンク色のジャンプスーツを着せられていることにある。
この状態でパラシュートまで背負わせられれば、誰だってこの先に何が待つか予想は付くだろう。
そしてそれは高高度の遊覧飛行と比べ物にならないほど、人によって極端に反応が違うものだ。

「よーし、怖くないならそろそろ飛ぼうか!」

「ヒ、ヒィッ!」

飛ぶ、という言葉に反応して幸子が身体をビクつかせる。
初の遊覧飛行の時点で既に足が震えている彼女には、もちろんスカイダイビングの経験などない。
悲鳴を上げるには十分過ぎる恐怖だ。

が、その直後にプロデューサーが出したのは幸子を突き出す一手ではなく、周囲のスタッフへの指示だった。

「…はいオッケー!カメラ止めるぞ!」

指示に従い、撮影スタッフが機材を片付ける。
その様子にわずかに拍子抜けしながら、幸子は再びプロデューサーに詰め寄った。


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