過去ログ - 【デレマス】アイ・キャン・フライ【スカイライダー】
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65: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2016/02/13(土) 14:42:38.61 ID:1df4D+9R0
<R------→I>

1台のバンが、荒野を抜けてヘリコプターの発着場を目指していた。
朝6時という早い時間だったため移動に余裕はあるが、寄り道にも限度はある。
ことが済んだならば本来の目的地に向かうのは当然と言えた。


「まさか、君達が来ていようとはな」

「ご冗談を。ウチの幸子が洋君のトラウマに気付いたの、見てたんでしょう?
 ならば目前でそのトラウマを打ち消して差し上げよう、というワケだ。
 決闘の言い回しからして、どうにも貴方は気を回し過ぎるようですからね」

「…お見通しというわけか。いい目をしている」

「これぐらい気付けなきゃアイドルのプロデューサーなんてやってけませんよ。
 にしても無茶をしたものだ。いくら鍛えてようと、あんな戦いやったら身体にガタが来るに決まってる」


バンの後部座席には、守谷が横たわっている。
ミラー越しに見る姿は思いの外元気であるが、話によれば怪獣のような相手にトドメを刺すほどの威力を持つ、
スカイライダーの技をあれだけ受けたのである。全身に及んだダメージは計り知れないものがある。
だが、幸いにして命に関わるような外傷は見られなかった。


「筑波洋を救うつもりが、逆に救われたか…」


自嘲気味に軽く笑いながら、守谷はそう漏らした。
三点ドロップを掛け直す直前、スカイライダーは重力低減装置の出力を限界まで上げていた。
そのおかげで、守谷のダメージは動きを大いに鈍らせるに留まっている。
本来なら人間の背骨を粉砕して余りある威力の技を受けて生還したのは、ひとえにスカイライダーの手心であった。


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