過去ログ - 【デレマス】アイ・キャン・フライ【スカイライダー】
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67: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2016/02/13(土) 14:45:34.86 ID:1df4D+9R0
かつてネオショッカーにいた頃、守谷はアブンガーと共に1年間スカイライダーの戦いを観察していた。
それは表向き「打倒スカイライダー」のためのものであったが、実際は違った。
守谷達は、仇敵であるはずのスカイライダーにこそ、人類が生きる希望を見出したのである。

しかし、スカイライダーにも弱点はある。希望たる彼が負けてしまってはどうにもならない。
ならばこそ、守谷達はその弱点を突くように見せかけて克服させようとしたのだ。
スカイキックやエネルギー上限の弱点を突きながらも、故意に爆発を起こしスカイライダーの逆転を許したのは、
ひとえに数少ない弱点を知らしめ、対策させるためだった。
かくしてスカイライダーはネオショッカーを壊滅させ、人類の希望として戦い続けることとなった。


―そのスカイライダーに、間もなく新たな弱点が出来たことを守谷は偶然知った。


それはネオショッカー基地の跡地を引き継いで得た富士山麓の広大な敷地の一部を、
国際宇宙開発研究所に提供した際に聞いたことだった。
「ドグマ」なる組織に壊滅させられた旧研究所に代わる日本の研究拠点開設を手伝う中、
研究所のスタッフから守谷は偶然スカイライダーの名を聞いたのだ。
問うと、ネオショッカー首領を倒した後に落下してきた彼は、偶然にもスペースシャトル着水予定地に落ちたため、
国際宇宙開発研究所が一時保護していたのだという。
そして救われた当事者である筑波洋からの申し出もあり、大気圏突入に耐えた改造人間として、
惑星開発用改造人間「スーパー1」に必要なデータを検証する中で、それは判明した。



「空から真下に落ちる」という行為に、空から海中に叩き落とされた際の光景がフラッシュバックする。
大空を舞う戦士としては、致命的な弱点になり得るトラウマだった。



このトラウマを解消する方法として目を付けたのが、あのフライステーションだった。
元々、無重力体験の一環として国際宇宙開発研究所の範疇にある施設だったことも幸いした。
そして信用されないのを覚悟で、スカイライダー最大の理解者・谷源次郎にも協力を仰いだ。
筑波洋を施設に連れ出すには、どうしても谷の力が必要だったのだ。そして谷はあっさりと協力に応じた。
谷もまた、落着したスカイライダーの様子を見た志度博士からトラウマの存在に気付いていたのである。

輿水幸子を呼んだのは、筑波洋の「子供に弱い」という性質を見抜いてのものだったが、
同時に双方にとって仕事のキャリアになればよかろう、という配慮でもあった。
…アイドル広しと言えどスカイダイビングをするような無茶は幸子くらいしかしないので、
人選はある意味必然だった。

全てが計画通り進み、筑波洋は単独ダイビングに向けた教習課程に入っていた。
だが過程の半分を超えても、未だトラウマが治っていないことは見るだけでわかっていた。
そして、覚悟を決め―


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