過去ログ - 【デレマス】アイ・キャン・フライ【スカイライダー】
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75: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2016/02/14(日) 01:02:37.82 ID:RkFQsBAZ0
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「洋さん、まーた日本出るんだって?」

「ああ。仕事が海外からも来てね」

「まったく、幸子ちゃんと一緒で洋さんも売れっ子なんだからもー!」

沼の勤める喫茶店に、洋は顔を出していた。
なんだかんだ言って、昔馴染みがやっている店というのは入りやすいものである。
谷モーターショップの方は別口―具体的には「仮面ライダーの後輩」―の知人がいるためか、
もっぱら洋は沼を頼ることの方が多くなっていた。


…あのライブ空撮を成功させてから、半年後。
パンチラというかパンモロの件は別として、その凄まじいレベルの空撮映像は瞬く間に話題となり、
「あれだけの空撮ができる新進気鋭カメラマン」として、筑波洋の元には
スカイダイビング空撮の仕事がバンバン飛んで来ている。
元々のハンググライダー空撮の方も評価が上がり、そちらの仕事も増えた。

これも自らのために尽力した守谷氏や、仕事を快く任せてくれたプロデューサー氏、
そして何より輿水幸子の力の賜物である。
もっとも、フライステーションが盛況な守谷氏-身体のダメージも癒え壮健の身だ-はともかく、
肝心の輿水幸子とはライブ当日後の打ち上げ以降会ったことはない。

しかし、洋は心配していなかった。

「せっかくだからこれ持ってきなって」

沼の手には、いつか見たタイトルの雑誌の最新号があった。
その表紙に見えるのは、やはり輿水幸子のドヤ顔。

「はは、あの子も元気でやってるみたいだな」

雑誌に書かれた文言に苦笑しながらも、筑波洋は安心していた。
彼女もまた順風満帆なのだ。それがどんな道だろうと、道を進んでいるには違いない。


…願わくば、自分のようなトラウマが彼女に起きないことを。


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