過去ログ - 【モバマス】藍子「キスを、いつも、探してる」【百合】
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◆K1k1KYRick
[saga]
2016/01/09(土) 22:30:15.29 ID:SAwc4l4eo
「唯ちゃんとの……?」
「ええ……」
一方で藍子はラジオのゲストだった相川千夏に自信の悩みを打ち明けた。
昨日の話を聞いてこの特殊な感情は千夏に相談してみるのが一番良いと思ったのだ。
「本当よ。唯ちゃんにはあまり公言してほしくないんだけど……後で言っておかないとね」
「内緒、なんですか……?」
「そういう訳じゃないの……私とあの娘の仲は
ファンもプロデューサーも知ってるし。
プロデューサーなんか最近そっちの路線で
彼女とのデュオの仕事を取ってくる事が多いの。
確かに彼女は人気者で私のファンより熱心な人が多いし
この仕事で私の事も好きになってくれた彼女のファンもたくさんいるわ。
でも、時々私の売りってそれだけなのかなぁって思うの」
「それって?」
「唯ちゃんとの関係。実際百合関係の売名行為だって
揶揄される事もあるにはあるし。単体になるとイベントの集客率も減るし……
良くも悪くも、私は彼女に縛られているし、自立する必要を迫られている」
藍子がどう返事をしたらいいものかと悩んでいると
彼女は眼鏡の奥にある眼を細めてにっこりと笑う。
「ごめんね。でもプライベートは別よ。
彼氏のいなくなった寂しい隙間を、あの子は十二分に埋めてくれた。
あの子といると毎日が眩しく彩られていくの……そんじょそこらの男の子よりも
唯ちゃんはずっと私を満足させてくれるし、もちろん、女の子としても文句なしにキュート。
何だかんだ言って、私自身が唯に依存しすぎているのかもね」
「あの、千夏さん……」
「話を聞いていると、未央ちゃん、藍子ちゃんの事かなり意識しているわよ。
でなければ、例え冗談半分でもディープキスなんてしない。
きっとその前のキスだって気づいてる」
二杯目の紅茶にミルクを入れて、千夏は匙でくるくるとかき混ぜる。
「……。私、どうしたら……」
「それを決めるのは、残念だけど私じゃないわ。藍子ちゃんよ」
「未央ちゃんの事は好きだけど、私、迷惑かもって……思うんです」
「藍子ちゃん。人と仲良くなるっていうのは
その人に迷惑かけてもいい関係になるって事でもあるの。
私はそれを気にし過ぎて……男の子とは失敗しちゃった。
だから今、唯ちゃんにうんと甘えて迷惑かけてる。唯ちゃんも私にべったり。
とにかく、貴方の気持ちをストレートに伝える事が大事だと思うわ。
参考にならなかったかもしれないけれど」
「千夏さん……ううん、ありがとうございます!」
藍子が椅子から立ち上がると、千夏は袖をつかんで呼び止める。
「ちょっと待って、藍子ちゃん」
「はい、何ですか千夏さん?」
「お勘定」
藍子は口に手を当てて謝った。
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