過去ログ - 幼馴染の末路2 -SS速報VIP

過去ログ - 幼馴染の末路2

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1: ◆/BueNLs5lw[sage]
2016/01/10(日) 22:15:10.67 ID:1kC7vNcSO
幼馴染の末路
ex14.vip2ch.com

の続き
順ちゃん視点

メキシコの遠い親戚からもらったサボテンのテキーラグラスを、ひよは珍しそうに蛍光灯にかざす。
どうして女の子って、使いもしないのに部屋に並べたがるのかな。
まあ、お陰で多少間を保ててるんだけど。

お風呂から上がり、酔いも覚めてすっかりいつも通り。
という訳にもいかない。

先程から、全くこちらを見ようとしない彼女に、私はなんて声をかけたものかと胸裏でため息をついていた。
ロサンゼルスの話は昔したような気がするから、メキシコの話でもしようか。
興味ないか。

英語や絵画、洋楽にインポートものの服。中学時代、そういったものに憧れた。
日本の友人には理解はされても、田舎の学校では共感できる人間は少なく、あまり表に出すことなどなかったけど。

高校では、多少似たような思考の人がいて、大学ではサークルにいる時だけ、素の自分になれたような気がした。

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2: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/01/10(日) 22:32:44.47 ID:1kC7vNcSO
「ひよ、私のどこが好きなの？」

答えにくいかな。

「うっ」

3: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/01/10(日) 22:42:03.48 ID:1kC7vNcSO
ひよは、一瞬私の方を振り向くような仕草を見せた。

「……笑わない？」

「それは、保証できないけど」

4: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/01/10(日) 22:50:21.48 ID:1kC7vNcSO
ひよは、凄くいじりやすかった。

「言う！言うから！」

よわ。

5: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/01/10(日) 23:05:32.37 ID:1kC7vNcSO
真っ赤な顔で。
まるで、恋してるみたい。
そっか、本当にそうなんだ。

「私、さっき何を言われてもって言ったけど、あれは嘘。ごめん、それは納得できない」

6: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/01/10(日) 23:22:18.15 ID:1kC7vNcSO
「声！声が好きっ！」

「ふーん……」

普通に嬉しい。

7: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/01/10(日) 23:52:51.97 ID:1kC7vNcSO
「もう、いいでしょ……」

「もっと聞きたいってば」

「聞いて、どうするのさぁ……？」

8: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/01/11(月) 00:07:24.08 ID:YAH0aL7kO
「かもね」

気持ちのことは分からない。
嘘は付けない。

9: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/01/11(月) 00:17:21.23 ID:YAH0aL7kO
眠いので、ここまで
大人びてるけど、精神的な脆さのある順ちゃんと、子供っぽいけど、案外タフなひよちゃんの話。

10:以下、２０１５年にかわりまして２０１６年がお送りします[sage]
2016/01/11(月) 00:23:04.29 ID:0aIw27DPo
乙

11: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/01/11(月) 10:03:17.38 ID:YAH0aL7kO
「私も、順ちゃんに聞きたいことがある……」

ひよは足を引っ込める。

「どうぞ」

12: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/01/11(月) 10:15:11.17 ID:YAH0aL7kO
彼女は下を向いて、なんかほっとした、と呟いた。

「ひよは？なかったの？彼氏とか」

「私は……」

13:以下、２０１５年にかわりまして２０１６年がお送りします
2016/01/11(月) 10:16:52.98 ID:P8BHUR/+0
愚的日本鬼子... 魚釣島我的領土　XD

14: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/01/11(月) 10:31:03.11 ID:YAH0aL7kO
こういうのって、たぶん嫉妬する場面なんだろうね。嫉妬に近い感情はあった。
どうして、教えてくれなかったのって。

喉元まで出かかった。
普通に言えないよね。

15: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/01/11(月) 10:52:44.97 ID:YAH0aL7kO
意外。

「順ちゃんをね、忘れるなんて無理だなあって、思い知らされた」

女の人ならいいのかというと、違うんだ。

16: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/01/11(月) 11:02:36.93 ID:YAH0aL7kO
「する？」

「し、しない」

「しないの？」

17: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/01/11(月) 11:10:47.65 ID:YAH0aL7kO
「でも、キスだけが恋愛じゃないよ？でしょ？」

「そうだよね……プラトニックな関係とか」

ひよの幼い表情から、そんな台詞が飛び出し、

18: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/01/11(月) 11:27:31.55 ID:YAH0aL7kO
ひよは明日の朝には帰る。
次は、いつ会えるかわからない。
だから、この恋は成立するかしないか、
私自身も知りたい。
もちろん、ひよと音信不通になりたくはない。

19: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/01/11(月) 11:29:22.11 ID:YAH0aL7kO
誤いきさ→息

20: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/01/11(月) 13:45:00.45 ID:8GB5TXBR0
聞いたのは私の方だった。

「する……しない………」

「どっち」

21: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/01/11(月) 14:01:51.83 ID:8GB5TXBR0
好きになるかどうか。
キスができるかどうか。
それだけで決めることじゃないけど。

私は、結局、できなかった。

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