過去ログ - 幼馴染の末路2 -SS速報VIP

過去ログ - 幼馴染の末路2

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31: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/01/11(月) 16:07:21.11 ID:8GB5TXBR0
看板娘とひよがいなくなった店内は、一気に光がなくなったみたいになった
いるのは、私と会社の昼休憩らしきスーツのおじさんが一人。あと、大学生っぽい男の子。

カランコロンとドアベルが鳴る。
他のバイトが、いらっしゃいませーと駆けよっていく。

以下略

32: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/01/11(月) 16:36:21.59 ID:8GB5TXBR0
彼は、店の影に同化するように、端の席へ向かった。
彼の後ろには、茶髪のテンションの高そうなコバンザメが引っ付いていた。
私を値踏みにするように見て、真顔で通り過ぎていった。

妹？

以下略

33: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/01/11(月) 16:46:15.23 ID:8GB5TXBR0
トイレで一回吐いた。
ごめんなさい、と謝った。
誰に謝ったのか、自分でも分からなかった。

以下略

34: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/01/11(月) 16:55:17.10 ID:8GB5TXBR0
「……どうしたの？　順ちゃん、疲れた？」

「え」

「さっきから、顔色悪いし」

以下略

35: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/01/11(月) 17:10:00.21 ID:8GB5TXBR0
帰りは手を繋いで帰った。
私からじゃない。
ひよからだ。

温かい。

以下略

36: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/01/11(月) 17:22:12.58 ID:8GB5TXBR0
私も、彼女に何かを返さなければならないと、思い始めていた。
それは、義務感なのか。
それとも――。

暫く歩いて、気持ちも落ち着いてきた。

以下略

37: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/01/11(月) 17:53:17.61 ID:8GB5TXBR0
数分して、手が離れても、私は目を開けれなかった。
カーテンから覗いていたわずかな斜陽が、
瞼の裏の熱を強くする。

体は、まるで縛られたように、動くことを拒む。

以下略

38: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/01/11(月) 18:15:05.19 ID:8GB5TXBR0
私の腕に、生暖かく湿ったものがぽとりと落ちた。
ひよの涙だった。
私は、目を開けなかった。
彼女の頭が私の胸の辺りに置かれた。
鼓動を聞かれているようで、恥ずかしい。

以下略

39: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/01/11(月) 18:59:02.99 ID:8GB5TXBR0
ぐしゃぐしゃになったひよの顔を見てみたい気持ちもあった。
でも、そうすると、今抱いてる感情が友情の延長なのか、
慕情なのか判断しづらくなる気もした。

私はやはり瞼を閉じたまま述べた。

以下略

40: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/01/11(月) 19:03:03.75 ID:8GB5TXBR0
これで終わりです。
順ちゃん視点だと、ひよの方がカッコいいことに気が付きました。

41:以下、２０１５年にかわりまして２０１６年がお送りします[sage]
2016/01/11(月) 19:59:08.93 ID:Hj6wy6YXO
乙
エピローグもいいのよ！なんて

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