過去ログ - 上条「ソードアートオンラインか、やってみたいな!」キリト「ラストォ!!(6)」
1- 20
17:1ZIMA” ◆5OdiFuFGeA[sage saga]
2016/01/11(月) 01:14:29.07 ID:GuRLo+YW0

 そして時は戻り、何杯のコーヒーを飲んだだろう。2人の娘と過ごした時の話をまとめる。話の纒はむろんこの男の役目。

「仮に2人の話が事実なら、その『ユイ』ッてのは…あえて言うがァ相当高度なプログラミングになるなァ」

 一方通行がまとめる。彼は各方面からの技術で見比べたが、正直かなり驚いてる。
そのことは彼が素直に称賛した時点で分かる。だがそんな事はキリトはわかってるし、論点はそこではない。
『ユイ』その名が2人が遭遇した少女の名。そして2人の娘と。
元々、この層にて『幽霊が出るという噂はあり、新聞で記事にもなっていた。
だが新聞の記者、滝壺やアルゴ、初春等が根本的に『幽霊アレルギー』だったので1回しか記事にならなかった。
話を戻す。その少女との遭遇は2人の甘い新婚生活に好いスパイスとなった。短期間に母性父性を生むほどに。
それ故に少女の消失は子を亡くした親のごとく2人を絶望の淵へいざなった。
ちなみにキリトとアスナは『ユイ』の事をプログラム扱いに眉を顰めるので言い方に気を遣う。

「ユイちゃんは…」

 アスナが問いかける。2人が望んだことは『ユイ』の復活だ。
むろん、それがこの『アインクラッド』で不可能なことは彼女や、
『ユイ』のプログラム拡張子を変え、自身のナーヴギアに移動させたキリト自身が知ってる。つまり、それは。

「結論から言えば、『ユイ』は現実世界で生活すことは不可能ではないな」

 2人が求めていた言葉を発したのは土御門だった。
そのトーンは真面目であり、それが一筋縄に行かないことは容易に予想でき、また覚悟もしてた。

「その場合、高確率で『学園都市』で生活してもらうことになるだろう」

「…やっぱりか」

 溜息を吐くように呟くキリト。アスナも同じように残念がる。
賢しい2人だ、おそらく4人が来るまでの間、『ユイ』が『現実世界』で生きるには何が必要か考えたのであろう。
 例えば、機械の体でユイが現実世界で過ごす場合、その存在を公的にはどのように扱われるか?
大方、『機械扱い』という2人には受け入れがたい認定になるであろう。
そして、さらに非現実的なのは『生体アンドロイド』つまり生身の体、とてもではないがイメージができない。
そう『外部』、つまりはキリトたちの現実世界ではだ。
だが、『学園都市』はどうだ?『学園都市』ならば、それら倫理のタガは大幅に外れる。
外道だろうが、愛娘と過ごせる。それに懸けたのだろう。
 だがその2人の判断。

「あすな…」

それに対して滝壺が何か言おうとしてた。
あまり表情が表に出ない彼女、だがここに浜面がいたら真っ先に気が付いてただろう。静かに怒ってることを。
そう、アスナたちの考えはあまりにも普段の彼女達らしくなく、幼く打算的だった。
それは『ユイ』という存在がそれほどまでにも大きかったことを意味するのか。
だが、仮に学園都市の技術を用いた場合どうなるか、それは『学園都市暗部』で生きてきた彼女が1番知ってる。
無論、一方通行に土御門、番外個体も。
『ユイ』は十中八九『学園都市』の科学者の玩具になるのは目に見えてる。それを多少きつめに2人に言うつもりだった。
余りにも夢見すぎてる2人に対して腹が立ったのだろうか?


「へ?」


と、彼女を制する手が上がる。番外個体だ。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
86Res/87.04 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice