過去ログ - 【安価でゆゆゆ】久遠天乃は勇者である【データ7】
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2: ◆QhFDI08WfRWv[saga]
2016/01/11(月) 00:07:39.05 ID:nKv63EAMo

九尾「あの少年が恋の病と言うのは冗談ではあるが、お主に恋慕の情を抱いておるのは間違いなかろう」

天乃「………………」

九尾「それは、妾が言うまでもなく、知っておろう?」

天乃「あれだけアプローチされたら。ね」

あんなことをしたり、言ったりしておきながら

本当は好きじゃないなんてことはないはずだ

天乃「それがどうかしたの?」

九尾「お主は……好きかえ?」

天乃「友人としてならともかく。恋人としてはどうかな」

九尾「ほう?」

天乃「昔の私は彼に恋をしていたのかもしれない。でも、今の私はまだ。彼にそんな気持ちは持てないの」

九尾「……そうか。では、あの娘ならどうじゃ?」

天乃「犬吠埼さんは……そうね、友人として好きよ。でも、恋人としては考えられないかな。同性だもの」

天乃は「だってそんなのおかしいでしょ?」と、

冗談に対してするかのような笑い声を漏らす

そうだ。久遠天乃とはそういう少女だったのだ

九尾「難儀なことじゃのう……」

天乃「ん?」

九尾「ならば、恋の相手は少年だけということか」

天乃「……そうね。こんな体の私を捨てた可能性はあるけど。ほかに誰も会いに来てくれないし」

失った2年間の中に何があったのかは知らないけれど、

お見舞いには犬吠埼さんと彼だけしか来ない。そんな、寂しいものだったのかもしれない

天乃「正直、拒んだら彼までいなくなってしまいそうで……違ってても良いかなって。少し思ってる」

九尾「だから抱擁をし、受け入れたのかえ?」

天乃「……うん。いつか、キスも受け入れるつもりよ」

天乃の切なげな表情は

独りになりたくない。寂しいのは嫌だ

そんな、少女らしい恐怖に少しずつ蝕まれている証だった


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