22:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[saga]
2016/01/11(月) 03:48:06.40 ID:AHiYG1PX0
彼は私を無視して歩き出しました。必死に掴んでた指は簡単に離れてしまう。
部屋の灯りは消え、代わりに月明かりが目を濡らして、私達は夜色に包まれていきます。
こんな夜なら彼の嘘に付き合って、二人歩いて帰ってもいいかもしれないなんて、そんなことを想う。
そうだ、明日はどんなに面倒でも部屋の掃除をきちんとしよう。
溜まった洗濯物も干して、あの絵本の続きを書こう。
そして、何も言わずに扉から出る彼の後ろをこっそりとついていっても怒られなかったなら。
明日はどうか、寒い朝に温かなコーヒーを彼に淹れてあげたい。
変わらずにあの人と、変わっていく明日を共にしていきたい。
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