過去ログ - 黒髪少女「武器の手入れをお願いします」単眼少女「……」
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12: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2016/01/11(月) 02:01:41.28 ID:X2ffE8rP0
「鍛冶師の話ですよ。サイクロプスの子、会っているんでしょう?」


兵士の手前、魔物娘の話題は出しづらかったため多少ボカして話を進めていたが、誰もいなくなったのならもうその必要も無い

単刀直入に申し出ると、エルクは困ったように髭を撫でた


「うむ……」


少しバツが悪そうに頷く

エルクは情報通だ。基本的に、城下町で起こる大小さまざまな揉め事を誰よりも熟知している

単眼の彼女の事も、彼の耳に入るくらいには有名なのだろう


「あまり気分のいい話ではないぞ?」

「そこまで言うのなら教えてもらえます?」


エルクの話では、彼女はどうも最近になって働き口を探しにこの城下町に来たらしい

サイクロプスという種族が人里に降りてくること自体が珍しいのだが、その理由は彼女にしか分からないだろう

この街に来てから、彼女はある家に寝泊まりをしているのだが、そこで病弱な老人の介護紛いの事をしているらしい

しかし、その病弱な老人というのがかつて世間騒がせた詐欺師だというのだ

純粋な彼女は善意で老人の世話をする為に働き口を探すが、その見た目から怖がって誰も受け入れてくれず

料金設定を安くして探して当たったのがあの武器屋だったのだが……




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