過去ログ - 黒髪少女「武器の手入れをお願いします」単眼少女「……」
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◆cZ/h8axXSU
[saga]
2016/01/11(月) 02:24:56.62 ID:X2ffE8rP0
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―――
―
あれからもう何年かが経つ
テリアの店にはいつも顔を出す一人の少女の姿があった
「……」
目は一直線を描き、唇を突き出してストローを啜る可愛い生物だ
「相変わらずというか何というか……変わりませんね、貴女は」
マイペースというか何というか……そんな彼女にテリアは毎度癒されている
「……おかわり」
「はいはい……フフ」
まるで妹のように甘え、そして姉のように振る舞う
二人の関係は親友というよりも、とても仲睦まじい姉妹のようにも見える
「あ、私もおかわりだ」
「私も貰おうかな」
「おう、俺も何かくれよ」
次いで金髪の少女、青髪の老人、赤髪の青年……見知った顔の親友たちが、テリアに注文を入れる
面倒くさそうに注文に応えていくテリアの顔は、忙しくも穏やかであった
「……やっぱり手伝う」
「あら……フフ、お願いできますか?」
お互いに顔を合わせると、優しく微笑み返した
ここは"青空カフェテラス"
見渡す限りの大自然
生い茂る緑の草原
遠くに見えるは壮大な山々
果てしなく澄んだ青空の真下
正体を隠す少女のお店
今日はお客が来るか来ないか……
黒髪少女「武器の手入れをお願いします」単眼少女「……」 おわり
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