過去ログ - どうにも、比企谷八幡は彼女のお願いに弱い
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13: ◆.XibMUKIvI[saga]
2016/01/11(月) 18:18:34.74 ID:Pi11uMdl0




薄暗い、今歩いてきたばかりの廊下を再び歩く。

完全下校時刻も近いためか、特別棟には教室から漏れる光も、音も、人の気配もない。
その中から一筋の光を見出して近づいていく。中からはまだ人の気配がした。
からりと扉を開けると、中にいた人物はきょとんとした表情を浮かべる。

「比企谷くん?」

「おう」

「どうしたの。忘れ物?」

ある意味そうかもしれない。そんな馬鹿なことを考えて、すぐ頭の隅に追いやった。

「いや。電車動きそうか?」

「まだ時間はかかりそうだけれど」

「そうか。じゃあ帰り支度してくれ」

「……どういうこと?」

抗議の声を上げられる前に言うべきことを言ってしまおう。あとは雪ノ下の返答次第だ。

「送ってく」

「はい?」

「家まで送っていってやるよ」

「……はい?」





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