過去ログ - どうにも、比企谷八幡は彼女のお願いに弱い
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2: ◆.XibMUKIvI[saga]
2016/01/11(月) 17:58:34.63 ID:Pi11uMdl0

強い風が窓をかたかたと揺らしていた。

特別棟最上階に位置するこの部室には、海岸沿いにずらりと並ぶ防風林も意味をなさないらしく、時折がたぴしと潮を含んだ風が窓に打ち付けられる。
普段はさして気にもしない。けれど、ひと際風の強い今日のような日であれば別だ。
本を読んでいても、窓が音を鳴らすたびに現実に引き戻される感がある。

そうなると、ここで集中して読書をするのは少し難しい。

それは俺以外のふたりも同様で、さながら台風のような強風が吹き付けると、由比ヶ浜はたまらず窓の方を見つめた。

「……今日の風すごいねぇ」

「そうね。確かに気になるわ」



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