過去ログ - どうにも、比企谷八幡は彼女のお願いに弱い
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32: ◆.XibMUKIvI[saga]
2016/01/17(日) 21:56:42.01 ID:h4hwxr4q0

やがて桜並木を抜けると、吹きっ晒しの堤防に出る。特に会話もなくただ景色が流れていく。

聞こえるのは回り続けるチェーンの駆動音。耳元を通り抜ける風に、草木を揺らす音。それに、ふたり分の浅い呼吸音。
またコートがくいくいっと引っ張られる感覚があった。それ呼び鈴じゃないんだけどな……。
顔を後ろに向けてなに?という意思を伝えると、一呼吸おいて雪ノ下は話し出す。

「私を送る、というのはあなた自身が言い出したことなの?」

反芻し、噛み砕き、意味を理解する。これに関して嘘を言う理由も必要もない。



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