過去ログ - どうにも、比企谷八幡は彼女のお願いに弱い
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◆.XibMUKIvI
[saga]
2016/01/20(水) 00:11:10.53 ID:OGSx2FlX0
「ほれ。じゃあここで」
「ありがとう。鞄も受け取るわ」
「はいよ」
雪ノ下は慣れない姿勢に緊張していたのか、鞄を肩に掛けると腕を前に伸ばして小さく伸びをした。風でやや乱れた髪が気になったのか、手櫛でくしくしと梳る。
降車した雪ノ下に倣って、一応俺も自転車を降りる。そのまま何を言うでもなく横に並んで、青信号になるのを待ってから駅方面へ向かった。
高架沿いを歩いていると、左を歩く雪ノ下がなにやらごそごそと鞄を探り出す。やがて取りだしたそれを開くと、すいっとこちらに向けた。
「あなたの髪、すごいことになってるけれど」
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