過去ログ - モバP「五十嵐響子とユー・エフ・オー」
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10:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[saga]
2016/01/12(火) 10:45:19.67 ID:ebPNkpC50

「逃げたんですか?」

「誰から」

「私から」

 そんな訳あるか、と返そうとして、口から出たのは煙だけ。

 嘘をつくのは良くないんだろう。
 多分彼女は全て解っている。

 響子の光は日を増すごとに強くなった。
 眩しすぎた訳でもないのに、直視するのが憚られるほど。

 強すぎる光は得てして一瞬で消え去ってしまう。

 だから、せめて思い出にしてしまいたくなった。

 育てたアイドルが手を離れていく感覚に耐えられなくなって、間違いなく、俺は五十嵐響子から逃げたのだ。



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