過去ログ - モバP「五十嵐響子とユー・エフ・オー」
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18:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[saga]
2016/01/12(火) 10:51:52.47 ID:ebPNkpC50

 彼女の白い指には黒い煙草が挟まれている。
 頭上の光と何処と無く似ていて、また目が細くなる。

 何か神々しさとか、大事なものを感じたのだろうか。

「なぁ、結婚でもしよっか」

「良いんじゃないですかね? 待ちくたびれちゃいましたし」

「追っかけてきたのはそっちなのに」

「その言葉を聞きたかったから追ったんですっ」彼女は唇を舐める。「本当に甘い」

 いよいよフィルターが熱くなって、俺はそれを灰皿に突っ込んだ。
 手持ち無沙汰になって彼女の手を握れば、しっかりと指が絡む。

 逃がさないとでも言いそうなほどキツく握り返された。

 シガーキスじゃ飽き足らなくて、本当のキスをする。
 彼女の唇は甘く、チョコレートの香りがした。

 目の端で、人工衛星だと思ってたモノが空を切り裂くように走ったのが見えた。


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