過去ログ - 魔王「世界の半分をやろう!」介護ヘルパー「受け取れませんねぇ」
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2: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2016/01/12(火) 10:40:05.91 ID:daxZE1MG0
魔王「勇者との抗争による足腰の衰えに危機感を覚え、入浴介助の為ヘルパーを雇って半年…」

側近「ヘルパーさんを雇う前はひどかったですね。配下の魔物は介護のコツを知らぬ者ばかりで、力加減を知らぬわ介護事故を起こすわ、腰を痛めるわ介護疲れで欝になるわ」

魔王「だがヘルパーにより入浴中の安全は守られ、あれだけ苦労していた背中の洗身の悩みも払拭された」
以下略



3: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2016/01/12(火) 10:40:33.71 ID:daxZE1MG0
ヘルパー「いやぁ〜…ちょっと受け取れないですねぇ」

魔王「何故だ! 宝石は嫌いか!」

ヘルパー「とても綺麗で素敵なんですけど、ヘルパーは利用者さんから物を受け取ってはいけないんですよ〜」
以下略



4: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2016/01/12(火) 10:41:00.19 ID:daxZE1MG0
魔王「何故だ! 何故バレぬのに駄目なのだ!」

側近「介護者の決まりのようですからね。決まりに忠実な良いヘルパーさんと言えるでしょう」

魔王「では法を変えるぞ! 側近、福祉課に命令を出すのだ!」
以下略



5: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2016/01/12(火) 10:41:28.67 ID:daxZE1MG0
ヘルパー「ごめんなさい、受け取れません」

魔王「何故だ! 法改正したから、受け取っても問題はないぞ!」

ヘルパー「介護者の良心として…ですかねぇ」
以下略



6: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2016/01/12(火) 10:41:58.38 ID:daxZE1MG0
側近「早速、法律を元に戻したのですね」

魔王「まぁヘルパーの言う通り、悪質な介護者が出てはまずいからな」

側近「高齢者は判断力が落ちていますからね」
以下略



7: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2016/01/12(火) 10:42:26.62 ID:daxZE1MG0
ヘルパー「いやぁ、ちょっとそれは」

魔王「何だと! 力が要らぬと申すのか!」

ヘルパー「介護ヘルパーは戦闘職じゃないですからね〜」
以下略



8: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2016/01/12(火) 10:42:57.36 ID:daxZE1MG0
魔王「暗黒の力も駄目となると、もう我に残された手札は…!!」グヌヌ

側近「ヘルパーステーションの方にお歳暮とか贈っておきますか?」

魔王「ヘルパーに直接褒美をやりたいのだ!」
以下略



9: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2016/01/12(火) 10:44:10.45 ID:daxZE1MG0
ヘルパー「さーて、お風呂掃除も終わったし…あとは記録書いて仕事終了かな」

魔王「ヘルパーよ…」

ヘルパー「あら魔王さん、どうしました〜」
以下略



10: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2016/01/12(火) 10:44:38.56 ID:daxZE1MG0
魔王(そうか飴玉なら受け取るのか! よし、ヘルパー用の飴玉を買っておくか!!)

<ヒソヒソ

魔王(む? あれはヘルパーと側近、何を話しておるのだ?)
以下略



11: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2016/01/12(火) 10:45:14.04 ID:daxZE1MG0
魔王「ううぅ…」グスッ

側近「どうされたのですか、魔王様」

魔王「ヘルパーに、褒美をやれない…」グスグス
以下略



12: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2016/01/12(火) 10:45:40.44 ID:daxZE1MG0
ヘルパー(さて、記録も書いたし仕事終わりかな)

魔王「ヘルパー…」オズオズ

ヘルパー「あら魔王さん、浴後の疲れは取れましたか〜?」
以下略



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