過去ログ - あやめ「次こそ行けますよユッコ殿!」裕子「ムムムムーン!」
1- 20
19: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2016/01/13(水) 10:52:20.77 ID:GWSNM9Xa0

「……あれは!」落下中の人数が突如として5人に増え、増えた少女が悲鳴を上げる少女達を空中で庇うように抱き
抱えたのだ。増えた少女の姿はみな同じ。クローンヤクザの類かとも思われたが、今の増え方、そして一瞬で
変化したあの服装。(まさか……)9



20: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2016/01/13(水) 10:53:17.40 ID:GWSNM9Xa0

そうしている間にも降ってくる少女達は徐々にマルノウチ・スゴイタカイビルの屋上へと近づいてくる。距離はあと
タタミ30枚! 20枚! ナムサン! このままでは少女達は全員落下衝撃で床に叩きつけられたトマトめいた悲惨な
状態になってしまうぞ!「くっ……!」10



21: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2016/01/13(水) 10:54:10.73 ID:GWSNM9Xa0

ニンジャスレイヤーは疑問を押し流すとその場から飛び上がり、まず茶色い髪を後ろで纏めている少女の元へと向かう!
「イヤーッ!」「……ニンッ!」茶髪の少女を抱き抱えていたニンジャ装束の少女は行動を理解したのか、悲鳴を上げ
続けている茶髪の少女をニンジャスレイヤーに放り投げる!11



22: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2016/01/13(水) 10:55:05.73 ID:GWSNM9Xa0

「イヤーッ!」空中で少女を受け取ったニンジャスレイヤーはそのまま軽やかに着地すると、未だに悲鳴を上げる少女を
そっと屋上に座らせる。「アイエエエエ! ……アイエエ?」しかし最初の少女を助けた時点で残った少女達の屋上との
距離はタタミ10枚分しか残っていない!12



23: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2016/01/13(水) 10:55:53.60 ID:GWSNM9Xa0

「イヤーッ!」急ぎ二人目を救出しに向かったニンジャスレイヤーは、次にニンジャ装束の少女からおかっぱの少女を
投げ渡されると、同じようにその少女も屋上に座らせ再度空を見る。だがもう残った少女達と屋上の距離はタタミ2枚分だ!13



24: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2016/01/13(水) 10:57:05.29 ID:GWSNM9Xa0

「まだだ……!」それでもニンジャスレイヤーは救出に向かおうとするが、ここで無理をした身体が突然言うことを
聞かなくなり、彼の動きに乱れが生じる。(しまった……!) もはや万事休すか!?だがこの瞬間、残った3人のニンジャ
装束の少女の内、2人が突如霞のごとく掻き消えたのだ!14



25: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2016/01/13(水) 10:58:40.65 ID:GWSNM9Xa0

さらに最後の1人はバンザイ姿勢を取ると、ニンジャスレイヤーが見ている目の前で地面へとぶつかった!まずは指先と
手のひらを地面に触れさせ、続いて頭、肩、背中を地面に触れさせた少女は、そこから勢い付けて立ち上がるとニンジャ
スレイヤーと向き合う!「前転だと……!」15


26: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2016/01/13(水) 10:59:55.12 ID:GWSNM9Xa0

一連の動きを見ていたニンジャスレイヤーはカラテを構え、最後に降ってきた少女と対峙!「オヌシは何者だ!」
なぜニンジャスレイヤーはこれほど警戒するのか?それはもちろん事も無げに垂直降下飛び込み前転で落下の
衝撃を完全に殺した少女が人間ではないという可能性からである。16



27: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2016/01/13(水) 11:01:18.02 ID:GWSNM9Xa0

突如として自らを増やした現象といい、身に纏うニンジャ装束といい、やはりこの少女は……!「ドーモ、ハマグチ・アヤメです」
「ドーモ、ハマグチ・アヤメ=サン。ニンジャスレイヤーです。やはりニンジャか」アイサツを交わした2人のニンジャの表情は
どちらも詳しくは読み取れない。17



28: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2016/01/13(水) 11:02:20.43 ID:GWSNM9Xa0

アヤメはマフラーで顔半分を隠し、ニンジャスレイヤーは恐怖を煽る字体で「忍」「殺」とレリーフされたメンポで顔を覆って
いるからだ。恐ろしいメンポと無慈悲に光る赤い目。ニンジャすら慄くネオサイタマの死神を目の前にして、しかし対峙する
アヤメはまるで気にした様子を見せない。18



29: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2016/01/13(水) 11:03:27.11 ID:GWSNM9Xa0

それどころかニンジャスレイヤーを一瞥した後は、彼につられてカラテを構えながらも屋上に呆然と座っている2人の少女を
心配そうに見つめており、自分に向けられる凄まじい殺意をまるで感じていないようであった。「そんなに後ろの2人が
気に掛かるか、どこの手の者だ」19



65Res/31.04 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice