過去ログ - あやめ「次こそ行けますよユッコ殿!」裕子「ムムムムーン!」
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28: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2016/01/13(水) 11:02:20.43 ID:GWSNM9Xa0

アヤメはマフラーで顔半分を隠し、ニンジャスレイヤーは恐怖を煽る字体で「忍」「殺」とレリーフされたメンポで顔を覆って
いるからだ。恐ろしいメンポと無慈悲に光る赤い目。ニンジャすら慄くネオサイタマの死神を目の前にして、しかし対峙する
アヤメはまるで気にした様子を見せない。18



29: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2016/01/13(水) 11:03:27.11 ID:GWSNM9Xa0

それどころかニンジャスレイヤーを一瞥した後は、彼につられてカラテを構えながらも屋上に呆然と座っている2人の少女を
心配そうに見つめており、自分に向けられる凄まじい殺意をまるで感じていないようであった。「そんなに後ろの2人が
気に掛かるか、どこの手の者だ」19



30: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2016/01/13(水) 11:04:29.93 ID:GWSNM9Xa0

この時期にまったく正体不明のニンジャが現れただけでもニンジャスレイヤーにとっては看過出来ぬ事態だというのに、その
ニンジャがこれまで出会って来た者達とは全く異なる反応を見せたことが彼の心を惑わせる。このニンジャはアマクダリに
関係があるのか。それとももっと別の……。20



31: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2016/01/13(水) 11:05:21.03 ID:GWSNM9Xa0

(((フジキド!)))ニューロンにナラクの声が響く。(((こ奴はニンジャソウルが憑依した輩ではない!ニンジャそのもの……!)))
(フィルギアのようなニンジャということか……ならば先程の現象は)(((ブンシン・ジツだ。しかし実体があるブンシンを
あの早さで作るなど……!)))21



32: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2016/01/13(水) 11:06:13.12 ID:GWSNM9Xa0

(なぜ空から降ってきたか分かるか)(((……否……しかしオヌシの身体が万全ではないとはいえ、相手が姿を見せた以上は
必ず殺すのだ!)))ナラクの言う通りニンジャソウル憑依者ではないニンジャならば、それだけで警戒を強める理由になる。22



33: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2016/01/13(水) 11:07:10.90 ID:GWSNM9Xa0

ますますニンジャスレイヤーの目付きが鋭くなるが、ここでアヤメは突如両手を上げ降参の意志を示したのである。
「アイエッ!お、お待ち下さい!わたくしは戦うつもりはありません!どうか敵意を向けないでください!」マフラーを下げ
顔をよく見えるようにしたアヤメは跪き、事情を話し始める。23



34: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2016/01/13(水) 11:09:57.79 ID:GWSNM9Xa0

「わたくし達はその、信じてもらえるか分かりませんが、そこのユウコ=サンのテレポーテーションによって跳ばされて
来ました。……サン付け?」自分の口にした言葉が信じられないのか、アヤメは首を傾げる。「妙ですこれは。まるで
……あの、スミマセン!一体ここはどこなのでしょうか……?」24



35: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2016/01/13(水) 11:11:11.99 ID:GWSNM9Xa0

「……ここはネオサイタマだ」予想外の質問を聞かれたニンジャスレイヤーは、彼にしては珍しく素直に解答してしまう。
まだカラテを構えたままだというのにどこか緩やかなアトモスフィアになっていくのは、アヤメの無防備かつ純粋な言動
のせいか。「ネ、ネオサイタマ?埼玉県では……?」25



36: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2016/01/13(水) 11:12:30.21 ID:GWSNM9Xa0

「ネオサイタマはネオサイタマだ。オヌシはキョートから来たのか」「キョート……?ええと、アヤメは伊賀の里の者でして
……後ろのお二人はまた違うのですが」「伊賀の里だと……何の話だ」「何の話だと言われましても……ど、どういうことなん
でしょう……?」「私は知らぬ」26



37: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2016/01/13(水) 11:13:26.95 ID:GWSNM9Xa0

どうやら根本的な認識にずれがあるのだと分かってきたニンジャスレイヤーは、もはやカラテの構えも解くと、アヤメの
後ろにあるシャチホコ・ガーゴイルに向かって歩き始めた。(((なにをしておるフジキド!)))(黙れナラク!)27



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