過去ログ - 唯「澪ちゃんが宇宙との交信を始めました」
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26:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[sage saga]
2016/01/14(木) 21:40:51.15 ID:lpxsQJzD0
傍目に見てりっちゃんがすごくイライラしているのがわかります。

澪ちゃんがこうやって時々暴走してしまいがちなのを一番わかっているのがりっちゃんです。
澪ちゃんの側に一番長くいるのがりっちゃんです。
澪ちゃんのことを一番わかっているのりっちゃんです。
以下略



27:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[sage saga]
2016/01/14(木) 21:41:40.44 ID:lpxsQJzD0
「…みんなはさ。聞こえてる?」

ここでごまかしちゃいけない。
わたしは思いました。
きっとみんなもそう思ったんだと思います。
以下略



28:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[sage saga]
2016/01/14(木) 21:42:16.30 ID:lpxsQJzD0
「…なぁ、聞こえるか? 聞こえるよな? な?」

そうやって縋るような表情でわたし達に訊ねる澪ちゃんには、
初めの頃のちょっと調子に乗りすぎた色は全くありませんでした。



29:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[sage saga]
2016/01/14(木) 21:42:55.67 ID:lpxsQJzD0
「ごめん」

りっちゃんが小さな声で呟きました。
さっきまでの怒気を孕んだ口調とは全く違っていました。



30:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[sage saga]
2016/01/14(木) 21:43:48.81 ID:lpxsQJzD0
「…」

澪ちゃんはりっちゃんに答えることなく、ラジカセのつまみをいじっています。
ジー、という雑音がさらに大きくなりました。


31:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[sage saga]
2016/01/14(木) 21:44:21.43 ID:lpxsQJzD0
「ごめん」

さっきよりも大きく、はっきりした声でりっちゃんが言います。
それでも澪ちゃんはわたし達のほうを見ることなく、一心不乱にラジカセを見つめてつまみをいじっています。



32:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[sage saga]
2016/01/14(木) 21:44:52.76 ID:lpxsQJzD0
「澪ちゃん」

ムギちゃんが呼びかけました。
澪ちゃんは振り向きません。



33:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[sage saga]
2016/01/14(木) 21:45:21.21 ID:lpxsQJzD0
「澪先輩」

あずにゃんが声をかけました。
澪ちゃんはラジカセを見つめてブツブツ呟いています。



34:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[sage saga]
2016/01/14(木) 21:45:56.68 ID:lpxsQJzD0
「澪ちゃん」

わたしが呼んでも、澪ちゃんには聞こえていないようでした。



35:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[sage saga]
2016/01/14(木) 21:46:49.86 ID:lpxsQJzD0
「みお!!」

りっちゃんが大声で叫びました。
今まで聞いたこともないような大声が部屋中に反響して、思わずビクッと身体が跳ねました。
それは澪ちゃんも同じだったみたいで、ようやくラジカセから視線を外し、おずおずとこちらを向きました。
以下略



36:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[sage saga]
2016/01/14(木) 21:47:34.52 ID:lpxsQJzD0
りっちゃんは、大声とは反対にちっとも怒っているようには見えず、
潤んだ瞳で澪ちゃんをじっと見つめていました。

「…みお。ごめんな。悪いけどわたしは何にも聞こえない。たぶんみんなも一緒だ。
 だからもうやめようぜ。みんな心配してるんだ。もういいだろ? 戻ってこいよ。澪がいないとさみしいんだよ。
以下略



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