過去ログ - 唯「澪ちゃんが宇宙との交信を始めました」
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42:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[sage saga]
2016/01/14(木) 21:51:03.41 ID:lpxsQJzD0
気がつくとラジカセを手に取った澪ちゃんが、スタスタと歩いて部室を出て行こうとするところでした。
慌てて後を追うと、澪ちゃんはポッケから鍵を取り出し、屋上の扉を開けようとしています。

集会で時折屋上を使っていましたから、その関係でうまいこと融通したのかもしれません。
ファンクラブ会長が生徒会長だと、そのあたりとっても便利なんでしょう。
以下略



43:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[sage saga]
2016/01/14(木) 21:51:31.80 ID:lpxsQJzD0
扉が開き、屋内に強く冷たい風が吹き込んできて、わたしは思わず顔を伏せました。
澪ちゃんは平然として長い黒髪をたなびかせながら扉の向こうへ踏み出してゆきます。
わたしも澪ちゃんに続きました。…さぶいです。



44:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[sage saga]
2016/01/14(木) 21:52:14.56 ID:lpxsQJzD0
空は青く広く晴れ渡っていて、雲ひとつありません。
高く空の向こうに、鳥が飛んでいるのが見えました。
こんな見事な晴天の日は、宇宙との交信もしやすいのではないでしょうか。

「天気がよくて、高い場所のほうが声は聞き取りやすいんだ」
以下略



45:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[sage saga]
2016/01/14(木) 21:52:59.96 ID:lpxsQJzD0





以下略



46:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[sage saga]
2016/01/14(木) 21:54:00.14 ID:lpxsQJzD0
★★


“ちょっと今、出てこれる?”

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47:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[sage saga]
2016/01/14(木) 21:54:30.54 ID:lpxsQJzD0
「ねぇ、憂」

「なぁに、お姉ちゃん」

「もう一度聞くね。憂は聞こえた? 宇宙の声」
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48:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[sage saga]
2016/01/14(木) 21:55:05.11 ID:lpxsQJzD0
「ジー、…っていう音は聞こえたよ」

「わたしも同じ」

「じゃあ聞こえてないってことじゃないの?」
以下略



49:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[sage saga]
2016/01/14(木) 21:55:47.11 ID:lpxsQJzD0
「わたしに聞こえてる音とお姉ちゃんに聞こえてる音と、澪さんに聞こえてる音は同じかどうかわからない、ってこと」

「…よくわかんない」

「わたしにもよくわかんない」
以下略



50:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[sage saga]
2016/01/14(木) 21:56:55.39 ID:lpxsQJzD0
「でもね。わたしにもお姉ちゃんにも、軽音部のみなさんにも…他の誰にも聞こえなかったとしても、
 宇宙の声が本当に存在しないなんて言えるのか、わからないの。


 だって澪さんは聞こえる、って言ってるんでしょ?
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51:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[sage saga]
2016/01/14(木) 21:57:42.04 ID:lpxsQJzD0




…本当はね。わかってるよ。
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52:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[sage saga]
2016/01/14(木) 21:58:40.35 ID:lpxsQJzD0
「お姉ちゃんもわたしとおんなじ気持ちかな、って勝手に思ってた」

「…わたしも澪ちゃんのこと、好きだよ」

「うん。知ってる」
以下略



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