過去ログ - 【安価】京太郎「ガンプラバトル」小蒔「あなたに力を」【その3】
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955: ◆S3BRe/LRxw[saga]
2016/01/18(月) 21:12:44.47 ID:14L5bFXs0
「さて、と……大会に来たまでは良かったけど、思ったより参加者少ないですね」

 朝食を終え、余裕を持ってショップまで来たは良かったが、大会の参加者は八枠に留まっている。
 ショップの規模的にはもう少し多い参加人数になると思っていただけに、拍子抜けである。

「原因は間違いなく、姫様と須賀くんですけどねー」
「え」

 初美の思わぬ言葉に動揺する京太郎。

「二人が倒した相手はこの辺りでもタッグ戦では敵なしのカップル。そんな二人に完勝したタッグが出てくるとなると、みんな及び腰になる」
「えぇ……」

 何やら自分が知らない間に大事になっていたようだ。
 確かに昨日の二人は凄かったし、小蒔がいなければ負けていたに違いない。
 だが、それでも自分が話題の中心にいるとなると、どうしても違和感を感じてしまう。

「それだけに今日の相手は覚悟しておいたほうがいいですよー。相当の自分の腕に自信のある猛者か……」
「身の程知らずのどっちか」

 初美の言葉を引き継いだ春がぴしゃりと言い切る。

「……昨日から思ってたけど、春って時々容赦ないよな」

 周囲の人間が殺気だった目で睨んでくるので、もう少し空気を呼んで欲しいと思う京太郎だった。

「すぅ……」

 そして小蒔はそんな視線を気にすることもなく、京太郎の袖を掴んだままずっと隣をキープしていた。

「小蒔さん、朝一旦起きて何かしてたみたいですけど……何してたんです?」
「ふふふ、それは後のお楽しみですよー」
「きっと泣いて喜ぶ……」

 悪い顔をする初美と無表情なまま宣告する春。

「なに、その言い方、すっごい気になるんですけど!?」
「秘密なのですよー」
「……秘密」

 結局、詳細は聞けないまま、一回戦が始まろうとしていた。



「おう、おまえらが一回戦の相手か?」
「よろしくな、良いバトルをしよう」

 初戦の相手は灰色のボロボロのコートに赤いマフラーをした、やたら体格の良い男。
 そしてもう一人は、一見好青年に見えるが、熱海で裏番をしてそうな少年だった。

「えぇ、よろしくお願いします」
「良きバトルを致しましょう」

(リアルバトルじゃなくてよかった)

 対戦前の挨拶を交わしながら、心からそう思った京太郎だった







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