過去ログ - リタ「ありがとう」ユーリ「諦めんな!」
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32:accelaTOV[saga]
2016/01/23(土) 01:59:18.20 ID:hS0biorJ0

医者「医学界ではこれを【死花病】と名付けた」

ユーリ「死花病?」

医者「この病気は、ウィルスが植物の種みたいになっていてね。その種が生物に植え込められると感染者の養分を吸収して成長していく」

カロル「それって……」

医者「そう。人から養分、つまり栄養分を吸収して花を咲かせる。その花が芽生えた時、養分である人が死ぬ病気だ」


ジュディス「助かる方法は本当に無いのかしら?」

医者「……かつてはあった」

ユーリ「どういうことだ?」

医者「この病気は【マナ】によって変異したウィルスによるものだ。だから、変異する前のウィルスがあれば血清を作れた」

レイヴン「変異する前っていったら……」

カロル「もしかして、エアルが必要なの?」

医者「そう。だから助ける手段がないんだ。この世界にはもうエアルが無いのだから」


「…………」


俺たちは何も言えなかった。

世界を救うためにエアルを消したというのに、皮肉にも仲間を助けるためにはそれが必要だったと知れば、何も言えなくなるのは当然だった。


医者「だが、方法が無いわけじゃない」

ユーリ「!?」

医者「医療において、一番大切なのは医者の腕じゃない。もちろん腕も必要だが、なりより大切なのは、病気に対する情報だ」

カロル「それでどうなるの?」

医者「この場合は、ケープモックにいた魔物を倒して、サンプルを持ってきてさえくれれば、僕が研究して治療薬を作れるかもしれない」

ユーリ「じゃあ、ケープモックのアイツを倒して、身体の一部を持ってきてくればいいんだな?」

医者「そういうことだね。ただ急いだ方がいい。他の街からの情報だと、早くて5日でこの病気で亡くなってる人たちがいる。だからリミットは最低5日だ」

ジュディス「やることは決まったわね」

レイヴン「んじゃ、リタっちのために残業しますかね。青年、ちゃんと残業代だしてよぉ?」

ユーリ「そういうことは、ボスに言えよ。な、カロル?」

カロル「えぇ!!」

ユーリ「(リタ、必ず助けてやるからな)」




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