5:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[sage saga]
2016/01/17(日) 21:48:57.04 ID:Rbkkj5Cxo
『水本さんは魔笛の奏者』
魔女たる水本さんには不釣り合いなほどに穏やかな太陽の光が降り注ぐ日。
水本さんは柔らかな笑みを浮かべて魔笛、負流雨斗(ふるぅと)を奏でる。
常日頃から精進を欠かさない水本さんは頻繁に魔笛を用いる。
ほっそりとした指先が揺れるように動き、水面のように澄んだ音色が部屋中に満ちる。
直接心を揺り動かす魔笛の音色に人は逆らうことは出来ない。
現に椅子に深々と腰掛けた男、プロデューサーは最初こそソファーに座り込みながら静かに音色に耳を傾けていたが、今となっては穏やかな寝息を立てて眠りに落ちている。
恐るべきは魔笛の音色というべきか。魔女たる水本さんにとっては他者を眠りに誘う魔曲程度は児戯にも等しいのだろう。水本さんは寝息を立てるプロデューサーを横目に、小さく微笑んで見せた。
水本さんは曲の終わりと共に、魔笛をしまい込み息を一つ吐き出す。
足音を立てぬように静かに歩み、プロデューサーの座るソファーの隣に腰掛ける。
やや遠慮がちに彼と体をくっつけた水本さんはゆっくりと頭を彼の肩に預けた。
続いて、瞼を閉じるとゆっくりと穏やかな息を吐き始めたではないか。
「……んふぅ」
満足げにひとつ息を吐く水本さん。
魔女とて休息の一時は必要なのだ。
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