過去ログ - 【安価】京太郎「愛と勇気のおとぎ話……」玄「25ageもおまかせあれ」【咲・muv-luv】
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973: ◆muvluv2f9BFn[saga]
2016/05/25(水) 00:30:10.55 ID:Wjtqvp+nO
春「…………」ポリポリ

京太郎「あれ?」


珍しい顔を見た。
彼女の名前は滝見春。
大武家である神代家に仕える六仙家の一つで、彼女もまた武家の娘である。
何やら歩きながらポリポリと食べているその姿が妙に気にかかった。


京太郎「よう」

春「あ…………」サッ!


しかし、今の今まで何かを取り出していた袋を一瞬で隠してしまった。


京太郎「いや、取り上げるつもりも咎めるつもりも無いから安心しろ」

春「…………本当?」

京太郎「ああ、本当だ。ところで、何を食べていたんだ?」

春「これ」


そう言って差し出してきたのは、白い小粒でブロック状の物体だった。


京太郎「これは……ブドウ糖?」

春「うん……黒糖の代わり……」

京太郎「黒糖?」

春「好きだったけど、もう採れないから…………」

京太郎「ああ…………」


黒糖と言えばさとうきびであり、さとうきびの産地として有名なのはインドや中国、などのアジア州であり、かつては世界の砂糖の生産の約50%はアジア産だった。
彼女たちの出身地の九州でもさとうきびは生産されていたが、BETAの侵攻によった中国やインド、そして九州のさとうきび畑は全滅してしまった。

よって現在の主流の砂糖と言えばビート、つまり甜菜やアフリカ、アメリカなどで生産される砂糖になる。
しかし、アメリカなどからの輸入品は非常に高価なため、甜菜から出来る砂糖か、若しくは澱粉から造られるブドウ糖が出回っている。


京太郎「でも、沖縄産のなら手に入るだろ?」

春「お店で売ってないし、伝手も無い……」

京太郎「うーん……」


稀少なさとうきびから成る砂糖は高値が付き、それこそ金持ちが個人的に販路を持っている位なものだろう。
一介の少尉には中々手が出るものでは無いことは、確かだ。


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