過去ログ - 京太郎「なんてことはない大学生活」
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2:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[sage]
2016/01/17(日) 23:31:11.21 ID:7Ul/od3Bo
住めば都、という言葉がある。

なるほど先人が残す言葉というのは大抵的を射ているものだ。
来た当初はどうにも肌に合わなかった東京での生活も、三ヶ月ほど一人暮らしをしていると、嫌が応にもなれるというものだ。

あまりよろしいとは言えない空気もまるで気にならなくなったし、異様な人混みにも何も感じることはない、部屋にたまに出現する、長野ではあんまり見ない黒い悪魔も、対策を徹底すれば数は激減した。

そういう嫌な面になれれば、あとは都会特有の利便性を存分に活用できるようになって、長野とは一味違った生活を味わえる。

まぁつまり、俺は上京してきてそれなりに満足した生活を送れている、ということだ。

「……ん」

朝、おぼろげながらに意識が覚醒する。
枕元の目覚まし時計は7時を指していて、まだまだ惰眠を貪りたい時間帯だ。

「……んぐ〜っ」

しかし、異様に喉が渇いている。季節は7月、本格的な夏に突入した頃。
今までの春の陽気とは違い、都会特有の蒸すような暑さは、就寝中の俺を容赦なく蝕んでいたらしい。
焼けるような不快感に耐え切れず、俺はベッドからゾンビのように這い出る羽目になった。


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