過去ログ - 魔王「お前、実は弱いだろ?」勇者「……」
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30: ◆OSUSHI.8HQhP[saga]
2016/01/19(火) 17:59:33.23 ID:NP6V+nJ/O

# 村の宿屋

勇者「一部屋頼む」

宿屋「おや? 今夜も泊まってくんだね。安くしといてあげるよ! 龍の涙は今夜が見納めだろうな」

勇者「え? どういうことですかね?」

勇者(またか?)

宿屋「どうもこうも、成虫は三日と待たずに死んじまうからね。儚いもんだよ」

勇者「いや、そうじゃなくてですねー」

僧侶「ほら、行くよ!

    ご主人、今日もお世話になりますね!」

宿屋「あんたらも仲が良いねえ」


# 宿屋の部屋

勇者「何なんだ、この村は一体!」

僧侶「よくわかんないけど、悪い人たちじゃないみたいだし良いじゃない!

    それより聞いた? 龍の涙だって! 神父様から聞いたんだけど、私のお母さんは龍の涙の光が大好きだったんだって」

勇者「で、その龍の涙ってのは何?」

僧侶「ええ!? 勇者、そんなことも知らないの?」

勇者「だから何なんだよお」

僧侶「ふふふ。龍の涙っていうのは蛍の名前よ。

    五十年に一度、水の綺麗な川や湖の周りを、淡い桃色に輝きながら舞うんですって」

勇者「ふーん。五十年も幼虫のままなんて、虫の世界は気楽で良いね」

僧侶「もうー、勇者にはロマンの『ロ』の字もないのね!

    ねえ、今から私たちも見に行ってみようよ!」

勇者「今日はもう疲れたよ」

僧侶「良いから、ほらほら!」




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