過去ログ - 魔王「お前、実は弱いだろ?」勇者「……」
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35: ◆OSUSHI.8HQhP[saga]
2016/01/19(火) 20:10:05.84 ID:NP6V+nJ/O

# 村の宿屋

勇者「綺麗だったな。生きてるうちにもう一度見られるかな?」

僧侶「ふふ。その頃には勇者はもうおじいちゃんね!

    そうそう、おじいちゃんと言えば、勇者のお祖父さんって時間を移動できたんだよね?」

勇者「そうだよ?」

僧侶「これは、私の勘なんだけどね、この村の人たちって勇者をお祖父さんと間違えてるんじゃないかしら」

勇者「うん? どういう……あ! なるほど!」

僧侶「きっとお祖父さんは龍の涙を見る為に、昨日のこの村に来てたんだわ!」

勇者「確かにそうかもしれない!」

僧侶「勇者のお祖父さんってどんな人だったの?」

勇者「うーん、物心が付く前に死んじゃったから、親から聞いたことしか知らないんだけど……。

    うちのじいちゃんが魔王を封印したっていうのは知ってるよね?」

僧侶「ええ、それはもちろん。そして十年前にその封印が解かれたということもね」

勇者「そういえば、魔王を封印してからは、女神の加護が消えたって言ってたなあ。

    なんでも加護の力を代償に、魔王を封印したんだってさ。

    帰ってきてからは、王様に侯爵の娘――ばあちゃんのことね――との縁談を勧められてそのまま結婚したんだって。

    それからは、すっかり丸くなったんだとか」

僧侶「それにしても、勇者のお祖父さんは誰と龍の涙を見に行ったのかしらね」

勇者「ばあちゃんではないと思うんだよね。若い頃のばあちゃんはグラマーだったって聞いてるから」

僧侶「ちょっと! それってどういうことよ!」

勇者「はは。今日はもう遅いから寝るぞ」




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