過去ログ - モバP「結城晴とホテルへ行く」
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9: ◆agif0ROmyg[saga]
2016/01/19(火) 16:14:04.70 ID:yo3g9eY60
そして夕刻。

そろそろ戻らねば不審がられる、と俺たち二人は手早くシャワーを浴び、車に乗り込んで事務所を目指した。

外はもうかなり暗いが、歩道を見ると晴と同じくらいの年の少年少女たちがふざけ合いながら歩いている。

習い事の帰りか何かだろうか、楽しげに歩いている子供たちはとても無邪気で、不健全な香りなど全く無い。

本当なら晴もあの中に混じっているはずの年なのだが……

現実には、昼間から男とラブホにしけ込んで本気セックスだ。

その、余りにも大きなギャップを思うと。

性のなんたるかもロクに知らないような子供たちに紛れて晴だけが身体中開発されてしまっているという光景を思うと。

胸の多くがジリジリと熱くなる。

男子に混ざってサッカーしたりする晴が、男と二人でどんな遊びをするのか、同級生の誰も知らないのだ。

少年たちが、自分たちが外で遊んでいる間に晴は生でセックスして何回も絶頂しているんだと知ったら、何を思うのだろうか。

いや、今の子供は進んでいると言うから、案外晴のクラスにも非処女や非童貞はいたりするのだろうか。

そんな風なことを考えながら、つつがなく帰投できればよかったのだが、好事魔多し。

非常の検問に引っかかってしまった。

「なあ。なんだあれ。警察だよな? まさかオレたちを……」

「そんなバカな。関係無いはずだよ。……いいか、じっとしてろよ。
 俺が何とかするから、迂闊なこと言うなよ」

「分かった。任せる」

飲酒検問か、それともネズミとりか何かかとおもったが、どうも物々しい。

非常線を敷き、通ろうとする車の中を改める警官たちの間にも、緊張感が漂う。

彼らの仕事は手早く、警備の規模に比べると車の進みは速い。

間もなく、俺たちの番がやってきた。

「どうも、手間を取らせて悪いわね。
 ちょっとこの辺で事件があったの。車の中、見せてもらっていい?」

現れたのは婦人警官。

警察官にしてはずいぶん背丈が低く、その割に胸や尻がやけに大きい、なかなか可愛らしい女性だ。

いわゆるロリ巨乳というのか、警官よりもアイドルやモデルの方が向いていそうな美人だが。

まさかこんな状況でスカウトするわけにもいかない。

大きく膨らんだ胸に目を取られかけ、助手席から冷たい視線を浴び、俺は粛々と対応することにした。

「どうぞ見て下さい。……事件、ですか」

「ええ、そうなのよ。まあ、おかしな事しなきゃすぐに通してあげられ……
 その娘は?」

婦人警官が見咎めたのは晴。

助手席で伏し目がちになっていた晴は、自分が怪しまれていることを悟ると身体を硬くし、やや敵意のこもった目を向けた。

「あなたとその娘、どういう関係かしら。聞かせてちょうだい」

一瞬緊張しかけたが、この程度、危機とは言えない。

落ち着いて名刺を差し出し、何でもないことのように釈明した。

「……私、こういうものです。アイドルのプロデューサーをやっておりまして。
 この子の名前は結城晴。売り出し中の、私の担当アイドルです。
 テレビなどで、お聞きになったことはありませんか」

「結城……?
 ああ、はいはい! 知ってるわ。へえー。この子がねえ。
 やっぱり実物とテレビとじゃ印象変わるわね。一見気づかなかったわ」

険しかった婦警の表情が緩む。

どうやら警戒を解けたらしい。


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